子どもと教科書生駒ネット21ニュース2020/6/8 No.2

 

子どもと教科書生駒ネット21 ニュース

2020年6月8日 No.2

代表委員   山上 浩功   谷山 清 

連絡先 長尾 強志(74-7572) 池田 順作(76-8788)

 

 

 今年は2021年度使用の、中学校全科目教科書採択の年です。

 

7月4日(土)図書会館 午後1時半 ~4時

第3研修室(2階)で、教科書問題懇談会を開きます。

 

第1部  現場の先生方と教育懇談会

第2部  各自で教科書を読んで、 

       市教委へ意見(アンケート用紙)提出

 

◎ 教科書展示会は6月12日~7月10日の期間、図書会館で閲覧できます。
            (9:30~17:00 休館日を除く)
◎ 「選定員の調査報告」「各学校の調査研究報告」「教科書展示で市民のアンケート結果」などを参考にして 8月の市教育委員会で、教科書採択されます。

 

みんなで教科書の内容を調べ、偏向教科書を採択させない取り組みをしよう! 

 

―市民の声をアンケートで届けようー
(参考資料)
●今年の検定結果・・・・・ページ数では2004年の「ゆとり教育」時代の約1.5倍で最多となった。子どもと先生方に大きな負担が予想される。検定強化により政府寄りの内容が多く見られる。 
  検定結果は3月24日に公表。106点(145冊)が合格、自由社の歴史、令和書籍の歴史とイスペットの技術が不合格。


● 社会科 歴史
① 領土問題~政府の外交方針をそのまま子どもたちに押し付ける内容に。
② 育鵬社~歴史をゆがめ「日露戦争はアジアの人々に希望を与えた」として孫文やネールの声を上げているが、その後の韓国併合などで失望し日本への批判を強めたこと等、都合の悪い歴史については触れていません。また、アジア太平洋戦争は自存自衛の戦争・アジア解放の戦争と描いています。
③ 日本軍「慰安婦」記述は学び舎、山川など3社となったが、産経新聞自民党中曽根弘文衆議院議員がこれに不当な介入の動きも。育鵬社は日本軍「慰安婦」を否定する記述。
● 社会科 公民
① 育鵬社明治憲法を高く評価し、現憲法を連合軍による押しつけ憲法とし、改憲案「9条1項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込み、自衛隊の存在を憲法上にしっかり位置づける」を論議させるなど安倍内閣改憲方針を子どもたちに押し付ける記述になっています。
② 東京書籍~小学校の社会化と同様に安倍首相の写真と「改憲論議呼びかけ」の記事を掲載。改正手続きをより詳しく解説するなど、安倍内閣への忖度がうかがえる内容になっています。
● 日本教科書の「特別の教科 道徳」
① 題材~台湾統治の歴史の偽造や太平洋戦争をめぐって政府の対応への忖度が見られます。
② 愛国心など22項目の徳目の子どもの達成度を、レベル1から4まで、自己評価させるという最悪のものになっています。


 昨年度、教科書採択の教育委員会傍聴で、初めて「市民アンケート」資料が傍聴者に配布される改善がありました。今年はコロナ問題で市教育長との懇談はできませんでしたが、毎年の取り組みを続けることで市民の声が行政に届いています。今年もよろしくお願いします。