「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2020年9月9日(部内資料)
・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・
健康を理由に安倍首相は退陣表明したが、モリ・カケ・サクラ・黒川などウソとごまかしの政治が通用しなくなり、行き詰まってしまったのは明白。9月中旬に新政権が誕生するが、8年間のアベ政治をほめたたえ、これを継承すると明言。アベ政治の特徴を5つにまとめると ① 憲法と立憲主義を破壊し、戦争する国づくりへ(戦争法強行、武器輸出解禁、軍備増強) ② 消費税の2回増税など、くらしと経済を破壊(新政権もアベノミクスを礼賛、日銀利用し年金積立資金まで投入して株価つり上げ、大資本は大儲け、庶民は好景気感なし) ③ 米ロ中などの大国に追随し正面から批判せず、覇権主義にモノが言えない屈辱外交 ④ 日本の過去の侵略戦争と植民地支配を美化する歴史逆行と排外主義 ⑤ 強権、ウソいつわり、忖度に走る公務員、究極のモラル破壊政治 ・・・・・・これらすべての総仕上げは、憲法改悪だった。 戦争放棄の憲法の理念や「専守防衛」論はどこへ行った? ・・・・政治の深い退廃と劣化!
2016年7月の参院選で自民圧勝、衆参両院で自民・公明・維新の改憲勢力が3分の2以上を占めた。憲法改定は国会で3分の2以上の賛成で発議され、国民投票にかけられ、過半数の賛成で成立する。しかし昨年参院選までの3年間、アベ政権は衆参の3分の2を握るという絶好のチャンスを持ちながら、改憲を国会に提案することが1度もできなかった。なぜか? 国民の中に改憲反対署名・集会・パレード・スタンデイングなど、憲法学者・弁護士・文化人を含む粘り強い運動が継続し、国会を強行突破することができなかったのである。だが今後とも予断を許さない。(昨年の参院選で、改憲勢力は1人区の敗北多く、3分の2を割り込んだ。) |
アベ首相は退陣表明の3日後に、トランプ大統領と電話会談し、日本は(迎撃ミサイル)イージスアショアは断念するが、「敵基地攻撃能力」は保持するとのべた。米紙ウオールストリートジャーナルは「日本は軍事的先制攻撃オプションに踏み出した」と報じている。
●アベ政権追い詰めた7年8カ月 ・・・・ 野党と市民の共闘が改憲阻んだ
憲法も経済も民主主義も破壊してきたアベ政権の7年8カ月。同時に、それは悪政に抗する新たなたたかいが広がった期間でもあります。健康悪化が辞任の直接の理由ですが、実態は国民世論とたたかいで追い詰められた末の行き詰まり退陣です。アベ首相は28日の辞任表明会見で
「憲法改正、志半ばで職を去ることは断腸の思いだ」と述べて
悔しさをにじませました。同時に「自民党として国民に約束した政策であり、新たな体制の下、実現に向けて進んでいくものと確信している」と改憲継承へ執念を見せた。
その一方で首相は「国民的な世論が十分に盛り上がらなかったのは事実であり、それなしに進めることはできないと改めて痛感している」と述べました。「必ずや私の手で成し遂げたい」と繰り返し9条改憲を明言してきた首相の前に立ちはだかったのが、国民の世論と運動であったとの告白です。
空前の世論と運動はどのように広がったか?
特定秘密保護法、沖縄の米軍新基地建設、原発再稼働、集団的自衛権行使容認の安保法制=戦争法の強行。憲法と民主主義を踏みにじるアベ政権の強権は、原発再稼働反対、沖縄新基地建設阻止の一点共闘から始まり、2015年夏の戦争法反対のたたかいで空前の市民運動を呼び起こしました。
憲法9条のもとで集団的自衛権の行使は許されないとしてきた政府解釈を180度転換。立憲主義と民主主義を破壊する動きに学生をはじめ学者、女性など広範な市民から批判が沸き起こり、「民主主義って何だ」というコールが日本全土に響き渡りました。その声に応える野党結集が実現。安保法制廃止・立憲主義回復の市民と野党の共闘へと広がったのです。
首相は16年、安保法制に基づき南スーダンへの自衛隊派兵を強行しましたが、現地での「戦闘」を前に撤収を余儀なくされ、憲法9条と世論の壁を再認識させられました。
ところが2017年5月3日には9条への自衛隊明記という明文改憲路線へと踏み込みます。発信源は改憲右翼団体・日本会議。首相の盟友・伊藤哲夫氏が主宰するシンクタンクの機関誌は「自衛隊を明記した三項を加えて(9条)二項を空文化させるべき」とあけすけに述べたのです。
この動きに「憲法を無視し立憲主義を蹂躙(じゅうりん)する政権による9条改憲は許せない」という世論と運動がさらに広がり、市民と野党の共闘で「アベ首相のもとでの改憲は許さない」という一致点として実現します。「九条の会」と全国市民アクションは、アベ改憲阻止の3000万人署名運動を展開しました。
野望を砕く・・・・野党と市民の共闘、平和への強い希求
首相は、自民党改憲推進本部と衆参憲法審査会の主要ポストを自身の盟友と日本会議勢力で占める改憲シフトを敷きましたが、反対世論を背景に野党の結束した抗議を呼び起こし、とん挫をくり返しました。
昨年の参院選挙では市民と野党の共闘による統一候補が全国32の1人区のうち10選挙区で勝利。16年参院選での11選挙区での勝利と合わせ、自民、公明、維新ら改憲勢力による改憲発議に必要な3分の2の議席獲得を阻止しました。
「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。振り込み用紙は郵便局にありますが、前々回のお知らせ(6/19付)に「ゆうちょ銀行の振り込み票」を同封し、2019年度会計報告(苦しい会計です!)も掲載しました。どうかよろしくお願いいたします。
・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・
9月20(日) 鹿ノ台9条の会平和のつどい(鹿ノ台ふれあいホール、 前田徹生先生)
9月29(火) 奈良9条の会ネットワーク学習交流会(1時半 奈良教育会館 池田順作)
11月1(日) 生駒南9条の会創立1周年記念集会(1時半 せせらぎ 池田順作)・・・総選挙によっては延期?
2020年10月9日(水) 午後1時~2時半 セイセイビル204 当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。 お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。 |