「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2020年11月19日号(部内資料)

                    ・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

菅首相:安倍前首相」のタッグで憲法改悪へ突進?

 

 11月初め、安倍前首相は祖先の墓地がある山口県長門市を訪問、メデイア取材陣に対し「憲法論議こそ、国会議員が自分の見識を示す場だ。」として野党議員に改憲論議を促しました。「野党は安倍政権の間は改憲させないと言っていたが、もう菅政権だからそんな言い訳はもう通用しない。これから改憲論議の機運を高めるために、私も努力していく。」 また13日には「今国会で国民投票法改正案は成立させるべきだ。本気でやるべきだ。」とメデイアインタビューで菅政権と自民党に発破をかけました。

 すでに菅政権は自民党の新しい改憲推進体制を発足させています。改憲推進本部長に衛藤征士郎衆院副議長を起用、同本部長だった細田博之元幹事長が衆議院憲法審査会長に就任、党役員からは改憲に熱心な下村博文政調会長佐藤勉総務会長が憲法審査会に入りました。
細田氏は2018年に同本部長として、安倍前首相が提起した自衛隊を9条に明記する案など4項目を党の改憲案にまとめた本人です。細田氏、衛藤氏の起用について、佐藤総務会長は「改憲にまい進するという、菅首相の不退転の決意の表れだ」と語っています。

 自民党改憲推進本部は、党内の7つの派閥すべての領袖を顧問に起用する方針です。「挙党体制」で「改憲実現に向けた強い意志をアピールする狙い」と各メデイアは報道しています。11月19日の衆院憲法審査会で、改憲のための国民投票法改定案の審議を突破口に、改憲論議を本格化させようとしています。学術会議問題でその強権政治が批判されていますが、憲法改悪に関しても、菅政権は安倍政権の失敗の教訓から学び、あらゆる手段を使ってでも強権突破を図る恐れがあります。
 安倍政権時代は、野党の結束した闘いと、改憲阻止の3000万署名・発議反対署名など国民の根強い反対世論の広がりで、2020年新憲法施行という安倍野望は挫折しました。これからは「安倍・菅改憲」を阻止する草の根からの闘いをさらに広げましょう。

 


予算委員会で学術会議問題、菅首相は防戦一方、審議は紛糾
 菅首相が「会員の構成が旧帝大に偏り、若手や民間人が少ない」と批判していることについて立憲民主の今井議員は「任命拒否された6人中、私大所属が3人だ。53歳という若い人もいる」と認識の誤りを指摘され、さらに首相は「推薦名簿は見ていない」といい、加藤東大教授以外の5人の「研究内容や業績は知らない、著書も読んでない」といい、野党質問にまともに答えられず、秘書官がメモを差し入れたり、加藤官房長官が助太刀に入ったりで、野党から「支離滅裂で論理破綻」「答弁を門前払いするは、国会と国民を愚弄するもの」と厳しい批判。

 

菅首相の著書「政治家の覚悟」から「議事録残せ」を削除
 菅義偉首相の著書『政治家の覚悟』(改訂版、文春新書)が10月20日出版されました。同書は2012年に文芸春秋から出した単行本の改訂版ですが、単行本で政府の会議録を残すことの重要性を強調していた章が、改訂版では削除されていることが分かりました。 


 単行本では東日本大震災当時の民主党政権の対応について、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」だなどと厳しく批判していました。
 しかし菅氏が官房長官を務めた安倍政権のもとでは、森友疑惑や桜を見る会疑惑で多くの公文書が廃棄、改ざんされ、新型コロナウイルス感染症対策の専門家会議の議事録さえつくらなかったことが批判されました。まさに国民への背信行為です。

 他方、「伝家の宝刀 人事権」の章は丸ごと残しています。「人事権は大臣に与えられた大きな権限です…効果的に使えば、組織を引き締めて一体感を高めることができます」とし、NHK「改革」で総務省の担当課長を更迭したことなどを自慢。「とりわけ官僚は『人事』に敏感で、そこから大臣の意思を鋭く察知します」と、官僚の“忖度(そんたく)”を引き出すことを意図するような記述をしています。


解散・総選挙へ向けて、奈良市民連合が750人大集会
 菅政権は解散総選挙の時期を、自分達に最も有利になるように模索していますが、10月25日奈良市民連合は、来るべき総選挙の(1人区での)野党統一候補の擁立を目指して大市民集会を文化会館国際ホールで開き、750人も参加、各野党代表が統一候補で闘おうと訴えました。

福島汚染水 海に出すな・・・・・反原連 官邸前抗議行動

 菅政権は、東京電力福島第1原発事故で発生している放射性元素トリチウムを含む汚染水(巨大タンク約1000基)を海洋放出する方針だったのですが、海洋汚染を招くとの漁民をはじめ国民からの強い批判を受け、当初狙っていた11月中の決定を見送りました。
 官邸前には、「放射能汚染水 海に出すな」「ふるさと返せ」などのプラカードを持った参加者が駆けつけ、「海洋放出やめろ」「漁民や住民の声を聞け」と訴えました。

「敵基地攻撃能力の保有」年末には具体的な結論出す?
河野防衛大臣(安倍政権当時)は国会答弁で「敵基地攻撃のためには、相手の移動式ミサイルの位置をリアルタイムで把握、地下のミサイル基地の位置も正確に把握」「まず防空用レーダーや対空ミサイルを攻撃して無力化し」「移動式ミサイルや地下ミサイル基地を破壊して無力化する、といった一連のオペレーションが必要、と考える。」・・・・これでは「専守防衛」どころか、先制攻撃の殴り込み=日本こそが戦争開始国、ではないか? 全面核戦争を招くことは必至!

 

◎みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお願いします。
「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。
(去る6月19日付けの「お知らせ」で2019年度の会計報告をし、赤字の状況をみなさんに訴えたところ、10月末現在で「合計72件、280,000円」もの多額の募金をいただきました。みなさんのご協力、本当にありがとうございました。)


・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・

12月9日(水)  生駒駅宣伝(11~12時 生駒駅) 
12月19日(土) 生駒駅宣伝(11~12時 生駒駅) あと午後1時から「9条の会」運営委員会(下記)
1月9日(土)  生駒駅宣伝(11~12時 生駒駅
1月19日(火) 生駒駅宣伝(11~12時 生駒駅) あと午後1時から「9条の会」運営委員会

 

      第193回「憲法九条の会・生駒」運営委員会

       2020年12月19日(月) 午後1時~2時半 たけまるホール和室C

当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。

        お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。

      

 

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