6/29「憲法九条の会・呼びかけ人、賛同人のつどい」が開かれ39名が参加しました。

イメージ 1
         
6月29日、初めての「憲法九条の会・呼びかけ人、賛同人の集い」が開催され、呼びかけ人14人、賛同人25人、計39人が参加し、熱心な討論が行われました。

 2004年12月に図書会館で創立集会を開いて以来、講師を呼んでの講演会、学習会はたくさん行われましたが、このように多くの会員が集まって意見を出し合ったのは初めてのことです。特に昨年12月の安倍内閣成立以降、改憲の危機が具体的に迫っている情勢の今日、参加されたみなさんから九条を守りたい熱い思いがこもごも語られました。しかも非常に幅広い分野からいろいろな方々が参加されたことは、特筆すべきことです。


 ・初めに長尾強志さんから、配布されたパンフをもとに「現憲法自民党改憲案の比較」「憲法を巡る世論の状況」「改憲は戦後国際社会への裏切り」「日本国憲法は、今も世界で最先端の優れた憲法」などの解説がありました。ついで自由討論に入りました。
 ・生駒市内には12の小学校区がありますが、そのうち4つの小学校区で地域九条の会が出来ており、それぞれの地域から活動の様子が話されました。
 ・美術家九条の会にも入っておられる方は、特に戦争を知らない世代が増えている、この人たちにどう働きかけるか、が問題だ、と指摘されました。
 ・キリスト教伝道師の方は、教会の掲示板に平和について書いて訴えている、など自分のできることをやっている、と報告されました。
 ・また、自分は「孫を戦争に行かせない会」を作っている。背中に日本国憲法を印刷したTシャツを着ている。ほしい方には有料でお分けする、とみんなの注目を集めました。
 ・また、若い世代が憲法に無関心に見える。若い世代に読みやすいちらし(裏表カラー印刷で自民党改憲案を批判したもの)を1万枚購入した。活用を検討してほしい、と訴えがありました。
 ・新婦人の方は、新婦人の会の中に平和係を作った。今年2月からほぼ毎月19日に近鉄生駒駅憲法署名を行っている、と報告されました。
 ・さらに、東京にいる子どもから、昨年12月の安倍内閣の成立で、大変なことになった、わが子が戦争にとられるようになるかも、と危機感を訴えてきた、と報告されました。
 ・また、父があの戦争にとられて戦死したことが、自分の活動の原点、大きな力になっている、と話されました。
 ・複数の方々からは朝鮮等で終戦を迎え、悲惨な体験をしたこと、それが2度と戦争をしてはならない思いになっている、と報告されました。
 ・奈良市から参加された若いお母さんは、将来子どもが大きくなったとき、憲法はじめどんな世の中になっているか、不安だ、と話されました。
 ・現在の憲法の制定状況からすれば、必ずしも「アメリカに押し付けられた」とはいえないこと、また生活保護改悪法案が国民のたたかいで廃案になったが、この改悪は憲法25条の生存権を奪おうとするものであること、など報告されました。

 ・その他、「もっと憲法について真剣に考えていきたい。」「国民に憲法を語るとき、ユーモアを持って語ることが大事だ。」「勤労協で毎週憲法の学習会をやっている。」「教え子に手紙で呼びかけている。」「一分小学校区で九条の会を作りたい。」「うたごえ運動や年金者運動で、憲法も頑張っている。」など、多様な報告、意見が出されました。
 ・また特別参加された葛城九条の会の方から「九条世界会議・関西」(10月14日)への参加が呼びかけられました。この世界会議の奈良県実行委員会も出来ています。

 これらの貴重な意見をふまえて、いかにして今後の活動を活発にさせるか、については、運営委員会で方向を定める予定です。ぜひ運営委員会に参加していただき、ご意見をいただきたいと思います。なお、この日みなさんから、28,710円の募金が寄せられました。ありがとうございました。