「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2014年7月8日号


お 知 ら せ (14-7)
・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・
  7月1日、安倍政権が集団的自衛権容認閣議決定の暴挙
・これは「海外で戦争しない」ことを大原則としてきた憲法の平和原則に対する、戦後かつてない挑戦です。安倍首相は、臨時閣議後の記者会見で、日米同盟や自衛隊の増強といった「抑止力」をくりかえし強調し、解釈改憲を正当化しました。
・今後、自衛隊法改定など十数本に及ぶ関連法案の作成チームを立ち上げ、直ちに作業を開始したい、と述べました。年末に予定されている日米軍事協力の指針(ガイドライン)再改定を念頭においた時期と行程が想定されています。
全労連新日本婦人の会などでつくる憲法共同センターは1日昼、約3000人が「戦争反対」などのプラカードをもって首相官邸前で緊急行動を行い、夜は新宿駅前で宣伝しました。奈良では7月2日夜、近鉄奈良駅前で500人が緊急集会を開き、市内をパレードしました。生駒では同日、憲法改悪許さない生駒共同センターが、宣伝カーで市民に閣議決定の暴挙を告発、集会参加を呼びかけました。

 ●辺野古既存施設の解体開始、新基地建設の動き強行に怒りの声
防衛省沖縄防衛局は7月1日、辺野古の米軍新基地建設へ向けて、滑走路建設予定地にある既存施設の解体作業を開始しました。事実上の建設工事着工に、市民や県民から怒りの声が沸きあがっています。V字型滑走路部分に位置する工場や、診療所、隊舎、倉庫の解体作業で、2019年10月末を完了予定としています。さらに政府は7月1日、辺野古沖の常時立ち入り禁止区域を拡大する閣議決定をしました。従来の辺野古沿岸部から50mの範囲を、沖合い最大2.3kmまで大幅拡大し、海底ボーリング調査に海上で抗議する県民の排除、弾圧を狙ったものです。
進む秘密保護法施行の準備
先日閉幕した通常国会で、国会に「情報監視審査会」を設置する国会法改定が強行されました。国会最終盤に自民、公明の与党が持ち出し、まともな審議もないまま成立が強行されましたが、これは、「国会が情報保全の措置をとらなければ、特定秘密は提供しない」という秘密法の規定を使って国会に常設の秘密会を作るものです。そして、近く「情報保全諮問会議」の第2回会合を開き、秘密保護法に基づく「特定秘密」の指定や解除の基準、「秘密」を取り扱う公務員などへの「適性検査」の方法などについて「有識者」で検討する運びです。座長は読売新聞の渡辺恒雄会長・主筆です。
実話-消えた番組-甦った番組!
 たまたま6月4日、毎日新聞夕刊のTV欄で、6ch報道ステーションが「憲法九条が守ったもの、米の要求を阻んだ秘話」を放映するのを見かけ、テレビの前で待ったが、遂に放映されることはなかった。翌日、TV朝日に電話したが、「番組変更の理由は言えない。再放送についても「分からない」との返答。安倍首相の マスメディア工作がここまできたか。ところが、その番組 が甦ったのだ。6月27日に放映されたのである。視聴者 の抗議が届いたのか。

  内容を紹介しよう。歴代の自民党内閣が、アメリカから の強い要請があっても「憲法九条の下」戦闘地域での軍事 行動支援はできないと拒否してきた経過を説明。アフガン、 イラク戦争の時も、経済支援と後方支援をしてきた。しか し、安倍内閣は一方的な意法解釈で暴走しようとしている と展開。 
 
ついで、アフガンで医療や農業での支援を続ける「ペシ ャワール会」の中村哲さん(医師)が登場。現地では、日 本人は特別扱いされているという。日本は憲法九条の下、
武力行使しない国で、侵略することはないと思われていて、軟禁や逮稀があっても、日本人とわかる と釈放されたと強調。だから集団的自廟権の行使は危険だと語られた。
 
最後に解説者の古賀茂明さんが、閣議決定集団的自衛権憲法九条をないがしろにする方向はおかしい。国民的論薄を丁寧にすべきではないか。「今、事態を冷視している時でなく、ひとりひとり が抗議すべきではないか」と締めくくられた。当然の報道とはいえ、清涼感を持った。翌朝、TV朝日 へ励ましの電話を。(文責 崎本)
 
2014年(平成26年)6月4日(水)夕
ラテ欄記事 予定

教科書展示会で、来年度小学校教科書をチェック、奈良県議会へ要請行動
 安倍内閣が「教育の再生」と称して、教科書検定教育委員会制度に介入している中、6月13日~ 7月11日の間、来年度小学校教科書の展示会が図書会館で行われています。6月28日に、憲法九条 の会や新婦人のメンバー11人が教科書をチェックし、ミーティングを行いました。
 
① 6月28日(土)図書会館1時より
       「小学校教科書を見る会」を取り組みました。
 11人の参加で理科、国語、保健、音楽、社会、算数を手分けして1時間ほど検討しました。
検討結果の交流を行いました。

 

教科
出版社
感想
理科
東京書籍・啓林館
いずれも学ぶ目的をハツキリと示している。
国語
東京書籍など
平和教材はしっかり入っている。
1・2年生の漢字などの量が多い
保健
学研・文教出版
「健康って何?」などが発達段階にそって述べられている が、「命の重み」の記述が少ない。
音楽
教芸、教育出版
「国歌」の扱いが多く、それもアメリカやオリンピックの例を 引きながら「誇りを持って歌う」などと記述
社会
日文・東京書籍・光村・文教出版
「領土」の記述が「韓国や中国」の不当性を強調する内容 に変わってきている。
「新しい憲法の話」一部削除(「心配いりません以下」)
警察予備隊をつくった」削除
算数
啓林館・文教出版・大日本図書など
つまずく箇所として「1年10のかたまり」「2年かけ算の意味を九九」 「3年・4年小数と分数の意味」「5年小数と分数の乗除」などを検討。分かりやすい、意味が見てとれる 提示をしているかで見ると、啓林館が優れていました。

その後、各自でアンケート用に検討内用と意見を記入して提出しました。
 
 
② 奈良県議会に「新しい歴史教科書をつくる会奈良県支部」から、採択についての請願が、文教くらし委員会に出され、7月3日の委員会、6日の本会議で採決が行われるという情報が入り、急遽要請文をもって、
6月30日11時15分県庁玄関ロビー集合で行動を起こしました。
 
2014.6.30奈良県議会「文教くらし委員会」議員に
「新しい教科書をつくる会」請願を採択しないよう求める要請行動

7月3日委員会、6日本会議という日程を前に、新日本婦人の会憲法九条・生駒から7人が参加して、議員に要請行動をしました。
 
つくる会」の請願文は、①学校現場の声を反映させないように求めている。②改悪教育基本法に基づく「歴史・公民」の評価を求めるというもので、以下の点から採択しないよう求めました。
①より広く意見を求めて採択を進める、とりわけ現場の声を生かすという観点と真反対の内容
②特別な観点で評価して、点数を付ける評価方法は、多様な視点、とりわけ子どもとの関係で分かりやすさや事実を多面的に考え、真実を求める姿勢を育てる点から見た評価と真反対の内容
③とりわけ「つくる会」は「自由社」と深いつながりがあり、そうした団体が「教科書採択制度について請願する」というのは重大な問題がある
維新議員はけんか腰、自民慎重、民主・共産・無所属は反対の意向
 文教くらし委員会の8人の議員に要請してまわりましたが、維新は「あの請願のどこが悪い」といい、けんか腰でした。自民党は扱いに苦慮している様子で、できれば採択しないで済ませられないかを思案中と言います。共産・民主それに無所属の議員は、請願に反対だと表明されていました。
 
●みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお待ちしております。
   「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。
 
・・・・・・・ こ れ か ら の 予 定  ・・・・・・・・
・7月9日(水)6・9行動 11~12時 核廃絶署名 生駒駅
・7月18日(金)共同センター憲法署名 11~12時 生駒駅
・8月6日(水)6・9行動 11~12時 核廃絶署名 生駒駅
・8月9日(土)6・9行動 11~12時 核廃絶署名 生駒駅
・8月24日(日)(1:30図書会館、生駒市平和委員会)
夏のつどいXⅢ~語り継ぐ戦争と平和
日時 2014年8月24日(日)13:30~16:00
場所 生駒図書会館・実習室
(交通の任が無い方は、車でお越えに上がります。こ連絡ください。)
私たちは平和を願って戦争の体験を語り継ぐ集いを毎年開催しています。
 
今年お話を引き受けて下さった方です。(敬称略)
○四方 豊司 88歳 生駒市松美台在住
激動のあの時代を幸運にも生き抜かれ(18歳~20歳の頃)
現在もご活躍中-。
 
青春時代
昭和18年、死んでたまるかと満州に渡る。関東軍総司令部に就職。
翌年春、貨車で一週間かけ朝鮮プサンを経て日本に帰る。
南方で飛行場建設の部隊要員の教育を受け、移動で各地をまわられ新潟にて終戦
 
お話は暗い時代にかかわらず、ユーモアたっぷりのエピソードです。
生駒の古史についても少し話して下さいます。
(現在、生騎民族会会員。5月に共同執筆で「生齢の古道」を出版されました。)
 
 
主催:生駒市平和委員会
連絡先 
山上(0743-78-1982)、田中(74-3694)、杉本(74-8919)、正木(75-7489)
 
 

 

第第117回 運営委員会
2014年7月22日(火) 10:00~12:00 たけまるホール研修5

当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(一日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。