「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2019年1月15日号(部内資料)

                ・・・憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

 

米国から最新鋭高額武器の爆買い、それぞれの単価を防衛省

公表(1/8)

ステルス戦闘機F35は1機116億円(維持費307億円)
A型・B型あわせて147機で、総額何と6.2兆円
「史上最も高額な兵器システム」(米政府監査院)といわれる(レーダーにもかからない)最新鋭ステルス戦闘機F35。 これら米国製兵器の「爆買い」を執拗に要求してきたトランプ政権に屈服し、安倍政権は大量購入を決定しました。
 1月8日、昨年末に閣議決定した2019~2023年度「中期防衛力整備計画」(中期防;5年間で27兆円を投入するという。)に基づく装備品の単価を公表しました。前中期防で42機購
入したF35に105機を追加購入し、147機態勢とする。この新たな購入費だけで1兆7052億円。
 加えて毎年膨大な維持費がかかります。前中期防で購入していた42機の維持費は、30年間で1兆2877億円(1機あたり307億円)の予定です。今後も同程度の維持費がかかると仮定した場合、147機の維持費総額は4兆5129億円で、機体購入費とあわせて何と6兆2181億円です。
 しかし、こういう長期にわたる場合、結果として大抵当初の見込み額を大幅に上回って支出されるもので、今後どこまで膨れ上がるか、見通し不明です。
 国民生活には、今年10月から消費税を10%に上げようとし、毎年の個人年金は削り、健康保険料は値上げし、介護保険生活保護は切り捨てるいっぽうで、軍事費にこれほど巨額の資金を投入する安倍政権。
辺野古の土砂投入問題も、森友加計問題も、国民の意見をいっさい聞こうとしない安倍政権。おまけに平和と民主主義の最後のとりで「日本国憲法」までも改悪しようとする安倍政権。
  もうこれは政権もろとも退陣させる以外に、日本がまともになれる道はありません。7月の参議院選挙で国民の決定的な回答を突きつけましょう。


専守防衛」って何だ? 在日米軍は日本を守るか?
戦後自民党政府が強調してきたことは、自衛隊は「専守防衛」であって外国を侵略することは決してない。また在日米軍は外国の侵略から日本を守るためのもの・・・・でした。だが、事実はどうか? カンボジアイラク南スーダンへ派遣された自衛隊は、確かに「憲法9条違反」を恐れて1度も発砲しませんでした。しかし、上の記事にあるように、これほど大掛かりな兵器を購入し(レーダーにかからない、つまり敵国深く侵入できる、ステルス戦闘機F35まで大量購入し)いつまでも「専守防衛」といえるのか?  
また、朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争イラク戦争、アフガン戦争をみても、在日米軍が日本から出撃し他国を侵略したことは多数回あっても、侵略から「日本を守った」という事実、実績はありません。米軍首脳は「米国の世界戦略のために在日米軍は存在する。日本を守るためではない。」とハッキリ明言しています。例えば、イラク戦争では、米地上部隊は沖縄に、航空部隊は岩国に、艦船部隊は佐世保に配備され、「遠征打撃群」として新たに編成され、イラクへ出撃しました。戦後の歴史を見ると、各戦争でそのように米軍は動いてきました。まさしくアメリカの世界戦略のため、世界中に配置した米軍基地群です。さらに・・・・
「日本の軍隊は、米政府によって任命された最高司令官の統一指揮権のもとにおかれる」(日米密約)のです。自衛隊は、今や米軍と共に米軍司令官の指揮の下にあり、装備も訓練の仕方も米軍仕様です。

●2018年度の在日米軍関係経費、初の8000億円突破。 
・右表の上から5行が「思いやり予算」に相当。イメージ 1
総額1968億円(2018年度)で、協定上支払い義務はないのに日本政府は(自発的に)支払ってきた。
思いやり予算は、金丸信防衛庁長官により1978年度に始まり、これまで40年間の総合計は
7兆6317億円に達する。基地従業員の福利厚生費ぐらい出してやろう、と金丸が言ったのが発端。
・以後労務費、米軍住宅、娯楽費等、さらに87年度には暫定的・特例的措置として特別協定を締結、光熱水費や従業員基本給、艦載機のグアム島への訓練移転費にまで、次々と米軍が日米合同委員会で要求し、次々と日本政府が飲んできたこと
で拡大した。このようなカは、結局は国民の税金から、即ち我々が負担しているものだ。
以後、特別協定は7回延長されている。

・97年度からSACO経費(沖縄特別行動委員会経費)、06年度から在日米軍再編経費と、「沖縄の負担
軽減」を口実に基地建設費などが急増。辺野古の土砂投入の工事費が、防衛省は約2300億円としているが、沖縄県は2兆5500億円かかると指摘。

・現行の日米地位協定1960,1,19に新安保条約と同時にワシントンで調印、安保条約と表裏一体の関係にある。以後、地位協定の条文は変わらないが、思いやり予算などの細部は「ニュー山王ホテル」の日米合同委員会でその都度追加決定し、今日に至っている。

この1年、安倍政権は結局国会へ憲法改悪の提案を出せずに終わりました。
これは多数の署名を集め、改憲反対の国民世論をつくってきた国民のたたかいと、国会内野党共闘の粘り強いたたかいが結びついた成果です。
しかし、安倍政権は諦めてはいません。今年は、国会の改憲発議を許すかどうか、国民投票を許すかどうかの最大のヤマ場です。改憲阻止3000万署名の目標達成へむけて、世論に訴え、さらに粘り強く、大胆に広げましょう。


        ・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・
1月19(土) 安倍改憲No!3000万署名(午後2~5時 生駒駅) 3時間ロングラン  核廃絶署名も
2月3(日) スタンデイング宣伝(11~12時 生駒駅) 
2月9(土) 核廃絶署名と宣伝(11~12時 生駒駅) 9条署名も
2月19(火) 安倍改憲No!3000万署名(午後2~5時 生駒駅) 3時間ロングラン  核廃絶署名も


 
第173回 「憲法九条の会・生駒」運営委員会
       2019年2月12日(火)  午後2:30~5:00  たけまる研修5

当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。
        お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。