「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2019年4月16日号(部内資料)



・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・
奈良県9条の会ネットワーク」は下記抗議文を、首相官邸自民党本部、公明党本部に送付しました。(4/15)


憲法審査会の再始動、及びシナイ半島自衛隊派兵に抗議する


 いまの通常国会で、与党などから衆院憲法審査会の再始動の動きが強まっている。衆院憲法審査会の森英介会長は3月28日に続いて、この4月3日にも野党の意見もきかないまま職権で幹事懇談会の開催を決めたが、与野党の合意に至らず開かれなかった。
 憲法審査会がなぜ開催できないのか。与党などは「職場放棄」などと野党の対応を攻撃するが、それはまったくお門違いである。
 第1に、ほとんどの世論調査をみても、政治に求める政策の優先順位では「憲法改正」は最下位である。いま憲法改正を急いでいるのは安倍政権だけである。
第2の理由は、内閣総理大臣たる安倍首相がこの間、繰り返し憲法99条に違反するおそれのある改憲を求める発言を重ね、これを巡って「憲法論議のための静かな環境」が醸成されていないためである。
 安倍首相は今年になってからでも、1月5日の下関市の後援会での挨拶、
通常国会での施政方針演説、2月10日の自民党大会での挨拶、通常国会での予算委員会での答弁、3月17日の防衛大学校卒業式での挨拶などで、改憲改憲を示唆する演説を繰り返している。これは断じて容認できない。
 とりわけ自民党大会で、9条改憲の口実に「自衛隊募集に対して都道府県の6割以上が協力を拒否している」ことを挙げたことは重大だ。これは全く事実と異なっている。首相はのちに「都道府県」を「市町村」と変更したが、問題は同じであり、このフェイクについての首相の謝罪がない。岩屋防衛相すらこの首相発言の誤りを訂正せざるを得ない始末である。
 こうした憲法99条違反にかかわる一連の首相の言動の掘り下げた検討と謝罪なしに、憲法審査会が開催できないのは当然である。
 憲法審査会は2000年の憲法調査会発足以来、「最高法規である憲法に関する論議においては、政局にとらわれることなく、憲法論議は国民代表である国会議員が主体性を持って行うべきとの共通認識に基づき、熟議による合意形成」を重視するという建前で運営されてきた。
 党利党略で、この原則を破り、官邸の意思を忖度して、憲法審査会の正常な運営を壊してきた責任はあげて与党、自民党にある。正常化を望むなら、まず自民党がその環境をつくり出すべきだ。このまま憲法審査会を開くことができないのは当然である。
 まして昨年の臨時国会期間に、野党の同意がないままに森会長が職権で審査会を開催し、のちにこの乱暴な運営を謝罪したばかりではないか。 憲法審査会は再始動させるべきではない。
 安倍首相らは憲法違反の改憲策動をやめよ。


 次に安倍政権は4月2日の閣議で、エジプト東部のシナイ半島でエジプトとイスラエル両軍の停戦監視をしている米・英など多国籍軍・監視団(MFO)司令部に陸上自衛隊員2名を派遣する計画を決定した。
 これは2015年の戦争法(安全保障関連法)強行と16年の同法施行に基づいた「国際連携平和安全活動」を適用する初めての措置で、今後、ひきつづき国連以外の多国籍軍、いいかえれば米国が主導する戦争や軍事行動への自衛隊の本格的派兵に道をひらくもので、断じて容認できない。
 この根拠法とされる戦争法自体が、集団的自衛権の行使にもとづく海外派兵に道をひらく憲法違反の立法であり、その強行はこの間の自衛隊南スーダン派兵の失敗などで明らかなように、破綻してきたものである。政府はシナイ半島MFOへの自衛隊派兵の閣議決定を直ちに撤回せよ。
 憲法違反の戦争法を廃止せよ。
 以上、心からの怒りを込めて声明する。  

             2019年4月13日    奈良県9条の会ネットワーク


●政府は従来からの「専守防衛」をかなぐり捨てて、国民に見えないところで、軍事力強化、米軍との一体化、米世界戦略への一層の統合が進んでいる。

 政府は、敵基地攻撃に必要な兵器体系として、巡航ミサイルなどの精密誘導兵器のほか、▽敵の防空レーダーを妨害したり、レーダー基地を破壊したりする電子戦機▽敵の対空ミサイルなどの防空網をかいくぐる低空進入能力やステルス性能を持った戦闘機の電子戦能力の向上、敵の対空ミサイルの射程圏外から電波妨害をかける「スタンド・オフ電子戦機」導入、F35ステルス戦闘機のさらなる取得、無人偵察機部隊の新編などに踏み切り、「いずも」型護衛艦2隻の空母化など、まさに敵基地攻撃能力の本格的な獲得に踏み出しています。


●昨年、安倍政権は結局国会へ憲法改悪の提案を出せずに終わりました。これは多数の署名を集めた国民のたたかいと、国会内野党共闘の粘り強いたたかいが結びついた成果です。しかし、安倍政権は諦めてはいません。今年は最大のヤマ場です。改憲阻止3000万署名にさらに取り組み、世論に訴え、さらに粘り強く、大胆に広げましょう。



2019平和といのちと人権を! 「5・3憲法アクションin 奈良」に参加しよう


 安倍首相が憲法改正を目指して、あらゆる手段を弄しています。5月1日の天皇譲位の後は、自民党が 2/3議席を持っているうちに、憲法改正の発議を強行採決するのではないかと危惧されています。 絶対にそうはさせてはなりません! させないための方法は唯一つ。憲法改正NO!の強い民意をつくること。 5月3日13:30にはJR奈良駅にお集まり下さい! 家族、友人知人をさそって! JR奈良駅前広場で、幟、横断幕、プラカード、などを各自持ち寄り、アピールしましょう。 メインで配るのは「憲法を変えて『海外で戦争をする自衛隊』にしてもいいのでしょうか」チラシと 3000万人署名です。 各会、各個人で作成しているチラシも持ち寄りましょう。


 ◎みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお待ちしております。
      「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。




・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・

5月3(金・祝) 2つの署名(11~12時 生駒駅)スタンデイングと署名
      奈良9条守る5・3憲法アクション(13:30~ JR奈良駅前広場)

5月6(月・祝) 奈良県憲法講座(13:30~ 文化会館小ホール 富田宏治関大教授講演) 500円

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5月9(木) 2つの署名(11~12時 生駒駅
5月18(土) 生駒南9条の会準備会(10~12時 せせらぎ201)
5月19(日) 2つの署名(午後2~5時 生駒駅)3時間ロングラン
6月2(日)  生駒南9条の会・創立集会(前田徹生桃山学院大学名誉教授講演 せせらぎ201~203)
           第176回 「憲法九条の会・生駒」運営委員会
       2019年5月17日(金) 午後1:00~3:00  ゆうほ~

   当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。        
     お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。