「平和のつどい」 2010.11.20俵口自治会館
「平和のつどい」
生駒台校区平和と憲法を考える会・俵口校区憲法九条の会共催
生駒市教育委員会後援
2010.11.20俵口自治会館 参加者約60名
■講演「お釈迦さまの教えと平和憲法」 藤本信隆さん
「念仏者九条の会奈良」代表
大阪八尾の出身。1945年6月、沖縄が死闘下にあった頃生まれた。
親たちは艦載機からの機銃掃射の中を逃げ回ったらしい。
当時は仏教者でも戦地に行かされ、仏の教えに背いて敵と戦わなければ ならなかった。自分は憲法九条のおかげで、人の命を無理やり奪わねばならないような体験がないことをありがたいことだと思う。
平和ボケなどと言われるが、体験していない喜びを次の世代に伝えていく責任があると思っている。
僧にはたくさんの戒律があるが、在家の人には五戒というものがある。国がこのうちの三つ(殺生をしない、盗みをしない、嘘を言わない)を犯すとき、大きな暴力となり、戦争につながっていく。
明治憲法にも宗教の自由があったが、当時の宗教は限られたもので、新興宗教は宗教と認められていなかったし、神道は宗教の上をいくものとして、キリスト教者を含めすべての宗教者は、神社を崇拝することを義務づけられていた。
その反省から、今の憲法では「第19条 思想・良心の自由」「第20条 信教の自由」「第21条 集会・結社・表現の自由、通信の秘密」が明記されている。憲法九条とともに、心の自由も守られなければならない。
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初めて、仏教者の話を聞けたことがよかったです。地域宣伝とともに宗教者を戸別に訪問して案内をしたのも初めての試みでよかったと思っています。
いつもの講演とは趣が違い、戒律を中心に話されました。人としてどう生きるのか、そのことと戦争反対、平和を守ることがどうつながるのかを考えさせられました。
「平和のつどい」
生駒台校区平和と憲法を考える会・俵口校区憲法九条の会共催
生駒市教育委員会後援
■演劇 シアター生駒でまえ公演 「あれから60年~西瓜と風鈴」
遠い昔、戦地で死んだ戦友がいつも持っていた一枚の写真。
その写真の女性にいつしか恋心を抱くようになっていた一人の男。
戦争が終わり、女性を訪ねるが、その女性も亡くなっていた。
男は正体を隠したまま、60年間、毎年お盆になると大きな西瓜を
下げて、風鈴で飾られた女性の家にお参りに行った、一度も欠かさず。
60年目の夏、いつものようにお参りをすませると、男はそっと手紙を
置いて静かに帰って行った。そこに書かれていたものは…。
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「公演」はとても好評でした。特にしみじみとした中での静かな戦争反対の思いがとても好評だったように思います。改めて「演劇が人の心に響く力」を感じています。
舞台と観客席が近く、演じる者と観客の一体感があったように思います。若い人も参加され、会場では笑い声やすすり泣く声が聞かれました。
俵口校区憲法九条の会
<合同で取り組んで>
・内容的に思いが同じで、新たな取り組みが出来た。
・準備を合同ですることで、それぞれの得意を生かした取り組みが出来た。
・財政的にも負担を軽くすることが出来た。
<参加者の声から>
たくさんの方の努力で「つどい」が持たれているのがよくわかります。ありがとうございました。
演劇は狭い中で、とてもよくできていました。靜かな中で反戦の思いがよく出ていました。
仏の教えと戦争は相容れないものだと言う事がよくわかった。地域で宗教者の方とのつながりを持てたのはよかった。また、生駒に深い関わりのある行基さんの話なども聞きたい。
会があることは一つの支えです。これからも頑張って下さい。
すぐ目の前で演じる役者の細かいしぐさ、芝居の内容と共にしみじみと感動した、周りでは嗚咽の声も聞こえていた。
若い人の参加をどうすればよいもんかな。
生駒台校区平和や憲法を考える会ニュース(No43)より