「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2015年7月27日号

憲法九条の会・生駒」お知らせ 2015年7月27日号
 
・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・
強行採決に抗議する。ただちに廃案に!(決議文↓掲載)
ついに、というか、やはり、というか、7月16日の本会議で彼らは強行しました。憲法九条は、戦争することを禁じています。今回の法案は、明らかに海外で自衛隊が戦争に参加することを前提にしています。これは裁判所が判断を示すまでもなく明白な憲法違反の法律であり、憲法審査会で与党推薦の憲法学者までもが「この法案は憲法違反です」と断言した、そういう、まさに戦後最悪の「憲法を壊す法律」を、議席の多数にモノを言わせて、与党だけの強行採決でやってしまう、この犯罪の巨大さ。戦後の、新しい日本国憲法の「自由と民主主義、基本的人権と平和主義」に基づいて70年間営々と作られてきた戦後民主主義体制を根本から覆す、この巨大な犯罪。「国民の理解は得られていない」と認めながらも強行する安倍首相。国民からどんなに批判されても一切無視し、圧倒的多数の憲法学者や弁護士、歴代の内閣法制局長官などの専門家から、どんなに批判されても一切拒否し、ただ突っ走る安倍政権はまさに独裁者。こんな独裁者は、国民の手で打倒するしかない、闘いの第2章はこれからです。
 

 
国民の声を圧殺し、憲法を壊す強行採決の暴挙に抗議し、
ただちに「憲法違反の戦争法廃案」を求める決議

2015年7月16日 憲法九条の会・生駒 運営委員会
 
「説明が不十分!」8割の世論の声を黙殺する、民主主義破壊の行為に抗議する
 安倍晋三首相は「決めるべき時には決める、ということだ」と述べ、菅官房長官は「いつまでもだらだらとやるべきではない。決める時は決めることが必要だ」と述べ、国民世論に敵対する姿勢を鮮明にしました。どの世論調査でも「十分説明がされていない」とする人が8割にのぼることを度外視して、権力者がやりたいことを進めるというのは、もはや民主主義ではなく、独裁政治であると言わなければなりません。
圧倒的国民の理解が得られない現実を前に、おごりと焦りから、小選挙区制度による虚構の絶対多数により強行採決を行ったもので、二重に民意を無視した蛮行であり、厳しく抗議します。

憲法違反」の法律の強行採決は、「クーデター的やり方で憲法を停止する」暴挙
 憲法審査会での3人の憲法学者だけでなく、204名の憲法学者の9割が「違憲」を表明し、日弁連はこぞって「違憲」を表明しています。それだけでなく、小泉内閣、第一次安倍内閣のときの内閣法制局長官も「集団的自衛権行使は違憲」と断罪しました。「憲法違反の判断は最高裁」という政府の言い分に対しても、何人もの元最高裁判事から「違憲」の発言が相次ぎました。これほど法律の専門家から「憲法違反」と指摘された法律はありません。安倍内閣の「違憲でない」という口実はことごとく失われています。この事態を無視する安倍内閣の姿勢は独裁者というべきものです。
国会審議をすればするほど①いつでもどこでもアメリカ軍の戦闘行為と一体となった後方支援をすることで武力の行使を行うこと、②武器による「治安維持」の名で、いつでも戦闘行為になる可能性のある任務を行うこと③米国の戦争に参戦することなど、「武力の行使を禁止した」憲法九条違反であることは明らかです。世論調査で6割に近い国民が「憲法違反の法律である」とするのは当然です。
圧倒的な法律の専門家や国民から「憲法違反」が突きつけられても、それを無視し強行採決を行うことは、民主主義国家としてあり得ないことです。まさにクーデター的やり方で、「憲法を停止する」行為を内閣が行うという、憲法97条・98条・99条違反の許し難い行為であり、日本の憲政史上あってはならない暴挙です。このような暴挙は「日本国民の命と暮らしを根底から覆す非常事態」であり、独裁的行為を厳しく糾弾するものです。
 
憲法の番人は国民」であり、子どもや若者の未来・自衛隊員を守るたたかいを続ける
 私たちは、立憲主義の立場に立ち、子どもや若者の未来を時の政府にゆだねることを拒否します。私たちは自衛隊員を、米兵と同じように人間性を喪失させ人殺しの兵器にすることを許しません。
私たちは、世界の平和を求める流れの中で、憲法九条を守り、憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意し」「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占める」ために、「再び戦争する国づくり」の企てとたたかい続けます。
重ねて、強行採決の暴挙を糾弾すると共に、ただちに戦争法を廃案にするよう強く要求します。
 


筆者(池田)は、7月16日の国会前闘争に参加しました。その報告です。
7月16日の国会前集会・抗議行動に参加して
                                        池田順作
 安保法案(戦争法案)が衆議院本会議で与党のみで強行可決されました。このとき、私は妻と共に国会前におりました。午後1時から5時まで国会前で抗議行動と断続的な集会、夜は国会前の大集会に参加しました。前日の15日には、衆議院安保法制特別委員会でこれも与党のみで強行可決され、それを聞いた人々が続々と国会に集まり、国会前は怒りの群衆6万人で埋め尽くされました。その翌日の朝に上京しました。台風11号が西日本へ向けて北上中でした。
 
 16日の昼、現場につくと、まず目に入るのがおびただしい数の警察官と機動隊。国会の敷地はけっこう大きいのですが、それをぐるりと取り囲み、市民が近づくこともできません。国会周囲の道路上は、警察官を運んできた膨大な数の警察車両で埋め尽くされています。(駐車禁止地帯のはずなのに)その光景は、国民には一切近づけさせない、どんな批判を受けようとも一切拒否する、あの法案がどんなに憲法違反であっても強行する、そういう安倍政権の強烈な意志を象徴するものでした。
 
 道路上の集会やデモは禁止されています。(たしか、60年安保のときは、国会前の道路上で多くのデモが行われていた)集まった人々は、国会に入れない、道路上で集会ができない、そこで、考えたのは道路脇の歩道上です。車が走る国会前の道路は幅50mもあろうかという広いものですが、その脇の歩道はせいぜい幅3~5m。ここで数千人から数万人が集会をするのです。どうなるかというと、幅3~5mで、長さ数百mの細長い集会です。国会正門から見て、縦方向と横方向の細長い集会です。その端があんまり遠いので演説者の声が聞こえるか、と見に行きますと、所々にスピーカーがあって充分聞こえるのです。
 
多くの市民団体の代表者、野党国会議員、そして20代とみられる若者も、マイクを握って演説しました。憲法共同センターの代表、戦争させない1000人委員会の代表、解釈で憲法壊すな実行委員会の代表、などが演説しました。これらの団体が結集して構成された「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」が主催する集会です。政党支持や政治信条は違っても、戦争法案反対の一点で団結し、共同する姿がありました。ここへシールズ代表も加わって演説しました。シ-ルズとは、「自由と民主主義のための学生緊急行動」の略称です。若い学生たちの団体です。東京だけでなく、全国の主要都市に生まれています。さらに16歳の高校生も参加して発言しました。
 
野党国会議員では、民主党枝野幸男氏、共産党小池晃氏、志位和夫氏、社民党福島瑞穂氏、さらに沖縄の玉城デニー氏(生活の党所属、沖縄3区選出で、辺野古基地建設反対の統一候補で当選した)。どの演説も、憲法より自分を上におく安倍政権、圧倒的多数の憲法学者や弁護士たちが明白な憲法9条違反と断定する法案を、あくまで強行する安倍政権への怒りにあふれていました。気迫と熱気にあふれた集会でした。 
                       
 (7月18日記)
 
● 生駒駅で、戦争法案反対のロングラン宣伝
 7月11日と18日、生駒駅で長時間のロングラン宣伝が行われました。11日は2時間、のべ34名が参加、戦争法案反対署名が231筆集まり、ちらし385枚配布。18日は4時間半、のべ112名が参加、署名が413筆集まり、ちらし830枚配布しました。みなさん、本当にごくろうさまでした。生駒市会議員では、市民ネットの吉波議員、共産党の久保議員、浜田議員、竹内議員、また平群町議会の稲月議員も腹話術で参加され、マイクで市民に訴えました。また18日の13時には、参加者40数名が1列に並び「アベ政治は許さない」(澤地久枝さんの発案)のプラカードを掲げてシュプレヒコールを行いました(全国一斉)。県下では、19日にJR奈良駅前で300人、近鉄八木駅前で150人が戦争法案反対集会、あとパレードをしました。
 
● 沖縄の新基地建設と辺野古承認に瑕疵あり 沖縄県三者委員会が報告書
沖縄辺野古の米軍基地建設に伴う前知事の埋め立て承認を検証していた、沖縄県の第三者委員会(行政法や環境問題に詳しい弁護士や学者6人で構成)は7月16日、「法の要件を充たしておらず、法律的瑕疵(法的な欠陥)が認められる」とした報告書を翁長知事に提出しました。翁長知事は「最大限尊重」といい、沖縄県が埋め立て承認の取り消しに踏み切れば、辺野古基地建設に伴う埋め立て工事の法的根拠がすべて失われ、埋め立て工事は直ちに違法となります。そうなれば、訴訟など国による対抗措置が予想されます。安倍政権と沖縄県の全面対決が想定され、全国の支援、世論の連帯が求められます。
 
 
生駒市教育委員会は、8月10日に中学校教科書採択会議を行います。憲法九条の会・生駒は、あの侵略戦争を肯定する育鵬社自由社の歴史・公民教科書を採択しないよう、運動してきました。この会議は傍聴可能です。(発言はできません)人数制限があるかもしれませんが、朝8時30分に市役所2階の教育委員会の前に集合しましょう。
 
◎みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお待ちしております。
      「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。
 
・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・
・8月1・2日(土日)日本母親大会(神戸市)
・8月6日(木)6・9行動 核廃絶署名(11時 生駒駅
・8月10日(月)教科書採択会議 8:30教育委員会前集合・傍聴へ行こう。
・8月16日(日)平和委員会・夏のつどい(13:30 図書会館)
・8月18日(火)憲法改悪許さない生駒共同センター運営委員会(12:30 たけまるホール研修5)
・8月19日(水)憲法署名・戦争法案反対署名(11時 生駒駅
・8月22日(土)奈良弁護士会主催;奈良県2千人集会(15:00県庁前広場、あとパレード)
 
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・9月6日(日)第10回鹿ノ台校区平和のつどい(13:30 鹿ノ台ふれあいホール大集会室)
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 第131回 運営委員会
      2015年8月19日(水)12:30~14:30 於たけまるホール研修1
当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。
        お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。