「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2018年10月26日号(部内資料)
憲法学習と交流会に48名参加
① 「9条に自衛隊を書き込んだ場合、行政権力が軍事権力という巨大権力を公然と手にするということ。」「国民は災害救助を見て自衛隊に感謝の念を持つが、災害救助は自衛隊の主たる任務ではない。主たる任務は戦争すること。いつもその訓練をしている、米軍と共に。」「それは日本の防衛に寄与するどころか、軍事権力の暴走の可能性を生み、(これまで9条が戦争を禁止してきたが)憲法上何の制約もなく海外での米軍の戦争に参加できることになる。」「安保条約の下で、米国は日本のどこにでも、必要な期間、必要なだけの米軍をおくことができる基地権を持ち、かつ、自衛隊は戦争になれば米軍の指揮下に入る、という指揮権を持っている。(国民に知らされていない日米密約)」「しかし、現行の9条は、自衛隊に対する米側からの軍事的要求(自衛隊をイラク派遣して戦争参加させるなど)を拒否する歯止めの役割を果たしてきたが、(9条に自衛隊を書き込めば)これがなくなる。」
② 「緊急事態条項は大規模災害時に限定だから心配ない、というごまかし。」「いったん導入されたら、適用範囲は有事や内乱、政府批判行動にまで拡大、は必至。」「緊急事態発令時は行政が巨大権力となり、政府批判の自由など基本的人権は否定される。即ち、それは独裁への道。」
③ 「教育無償化」は、維新と国民への甘い誘い。これまで、あれほど教育予算を渋ってきた自民党が本当に本気か? カネを出すときはヒモもある。国民の教育権を奪い、国家のための人づくりへ、は必至。「教育権は国家にあり、国民にはない」が自民の本音。
④ 「合区の解消」国会が最近、勝手に合区を決めたこと。なぜ憲法にまで書くか? 自民候補を復活させるための党利党略の極み。
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●安倍改憲策動、戦争への道
自民党改憲推進本部長は下村元文科相、自民党総務会長は加藤前厚労相、自民党幹事長代行は萩生田元総裁特別補佐。新たな総裁特別補佐は稲田元防衛相。衆院議運委員長は高市早苗元総務相。憲法審査会筆頭幹事;衆院は新藤元総務相、参院は石井副幹事長、などです。
自衛隊は、災害救助に貢献し、みんなに感謝されている。だから憲法に書くのは構わないのではないか?という疑問が、署名を集めるとき質問されます。しかし、この点は、自衛隊の真の姿が知られていないこと、日米安保条約下の米軍との関係など、説明する必要があります。
災害救助は、自衛隊の全活動の小さな小さな1%以下の部分です。その日常はいつも戦争の訓練をしています。多くの場合、米軍と共に、米軍の指揮下で訓練します。これまでは憲法9条が戦争を禁止しているために、イラク、スーダンなどに自衛隊が派遣されても、一度も鉄砲やミサイルを撃つことはなかったのです。しかし、もし自衛隊が憲法に書かれれば、必ず米軍と共に戦争に参加します。イラクやスーダンは日本の防衛・平和と何の関係もありません。関係ないところへ派遣され戦争に参加します。現地の人々や自衛隊員が殺されます。
なぜわざわざ参加するか? それは自衛隊の指揮権が米軍によって握られているからです。自衛隊と米軍の幹部は絶えず日常的に接触し協議し、在日米軍と自衛隊をどう動かすか、主として米国政府と米軍の世界戦略の中に位置づけられて、米軍指揮のもと自衛隊を動かすのです。日米間にはそのような合意、密約があるのです。(アメリカの公文書公開で判明) 「9条に自衛隊を書く」とはこういうことです。
●来年10月から消費税10%
安倍首相は、今月の臨時国会冒頭の所信表明演説で、来年10月から消費税を10%にすることを明言しました。消費税の導入時、政府は社会保障の充実のため、と言ったことを国民は忘れてはいません。しかし、3%、5%、8%ときて、社会保障の充実を実感している人は、いないのではないでしょうか? 逆にこの間、大企業の内部留保(もうけ)は飛躍的に拡大しています。
増税の軽減策として複数税率が云々されているが、結局は低所得者ほど高負担、という消費税の逆進性は変わりません。社会保障の財源は、大もうけしながら減税の恩恵を受けている大企業から、応分の負担を求めるべきです。またまた消費税増税分は、軍事費増大と大企業減税に消えそうです。
●軍事費さらに突出の危険、
年末へ向けて「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」など軍事力大膨張計画へ進んでいます。来年度は5兆3千億円超の見込みで、安倍政権成立後5年連続で過去最大を更新しています。トランプ政権は赤字解消と米軍需産業の利益のため、日本への武器輸出を強行に推し進めています。安倍政権は基本的に応じる意向です。
迎撃ミサイルシステム・イージスアショア、艦対空ミサイルSM6、無人機グローバルホーク、空中給油機、ステルス戦闘機、V22オスプレイ、などなど目白押しです。沖縄辺野古の新基地建設費も負担していますが、これからいくら投入するか、見当もつきません。
●教育勅語発言、 初入閣の柴山文科相が、教育勅語は「現代的にアレンジすれば使える」「普遍性をもっている」などといいましたが、戦前の軍国主義教育の主柱となっていた教育勅語を形を変えて復活しようというもので、国の文部行政の責任者がこんな認識を示す、などいうのは異常という他ありません。
映画「南京引き裂かれた記憶」上映と松岡環監督講演
多数ご参加ください。
・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・
憲法生駒共同センター運営委員会(10~12時 セイセイビル404)
11月20(火)映画「明日へ」(10時、14時、18時半 ならまちセンター)
12月1(土)「憲法9条の会・生駒」創立14周年記念集会(13:30~ セイセイビル文化ホール)
映画「南京引き裂かれた記憶」上映と松岡環監督講演
2018年11月13日(火) 午前9:30~12:00 たけまるホール和室B
当会は運営委員を決めていません。 当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。 |