「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2018年11月27日号(部内資料)
全国知事会が、日米地位協定の見直し改定要求の決議を、今年7月に可決したことを受けて、北海道議会、長野県議会、和歌山県議会、宮崎県議会の4議会と、札幌市、長野市などの12市議会が同趣旨の決議を11月8日までに可決しています。
① これはどういうことか? 日本には128の米軍基地がありますが、 米兵や米政府要員が米国から飛んできて横田基地に着陸したとき、出入国手続きなしでフリーパスです。(誰がいつ来たか日本政府は把握できない。日本人が米国へ行くとき、必ずパスポートで出入国手続きをしなければならないのに。)しかも彼らが基地から基地外へ出入りするのは自由、車で出るとき日本の運転免許証は不要、高速道路は無料、基地外で米兵が少女暴行事件を起こしても「公務中」と看做されれば日本側に裁判権はない。
② 東京の空は日本の空ではなく、ほとんど米軍が管理している。東京都と近辺8県の空は「横田空域」と呼ばれ、この空の航空管制は米軍横田基地が行っている。ここは日本の航空機は飛行できないため、この空域を避けて(遠回りして)飛んでいる。
●日本の空を支配する「横田空域」・・これも地位協定
国内線の発着が1日約1000便にのぼる羽田空港へ、西から進入する航空機
は、東海沖から房総半島を経由してから旋回して着陸します。
また羽田から西へ飛ぶときは、離陸後急上昇して東京湾で高度を確保し、
横田空域の上へ出てから西へ飛行します。
これらのため余計な時間と燃料の浪費を強いられています。
また、同時刻に東京上空は多くの航空機で混むため、
大変危険となっています。
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●日米地位協定は、他国と比べてもあまりに屈辱的
同じ第2次世界大戦敗戦国のドイツ、イタリアも米国と地位協定を結んでいますが、両国とも米軍基地に立ち入る権利を持ち、米軍の訓練等は事前許可制で通知が必要、米兵への国内法の適用も実現しています。これに比べて日本の在りようは全く屈辱的で、これで主権国家なのかと疑わざるをえません。
●軍事費の後年度負担
日本の軍事予算は今年度5兆3千億円余りですが、航空機やミサイルなどの高額兵器を購入する際、一度で支払わず、代金を複数年に分けて「ツケ払い」する「後年度負担」が、安倍政権になってから大きく膨れあがっています。後年度負担総額が2018年度当初ですでに5兆円を超えています。これは2019年度以降に持ち越されますから、今後の予算編成でますます軍事費が際限なく膨張することが確定的です。トランプ米大統領は、9月の安倍首相との首脳会談を受けて「日本は米国から膨大な量の軍事装備品を買うことになる」と表明しました。
●年内に「新防衛計画」策定
安倍内閣は年内に、今後の軍事力のあり方や水準を定める「新防衛計画大綱」や、19~23年度までの軍事費の総額や兵器調達の目標などを示す「次期中期防衛力整備計画」を策定しようとしています。社会保障など国民生活をますます圧迫することになる、歯止めなき軍拡プランを出そうとしています。
●緊密な日米共同統合軍事訓練
10月末から1週間、大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で、日本国内で初めての、米軍機からの自衛隊員のパラシュート降下訓練が実施されました。200人超が降下しました。自衛隊は千葉県習志野駐屯地の陸自第1空挺団で、全国各地で実施されている日米共同統合演習「キーン・ソード」の一環です。防衛省は「武力攻撃事態等における日米の即応性と相互運用性の向上をはかることを目的としている」としているが、明らかに日本全土でこういう訓練をして、海外で集団的自衛権を行使することを想定し、自衛隊と米軍の共同行動を重ねています。まさに戦争への準備です。
また10月中旬の2週間、山口県岩国基地所属の米海兵隊が、陸上自衛隊日本原演習場(岡山県津山市)で米軍の単独訓練(300人規模)を実施しました。マシンガンでの射撃訓練やヘリコプターの離着陸訓練など。日本の国土を使って米軍は単独でも戦争の訓練をしています。
映画「南京引き裂かれた記憶」上映と松岡環監督講演 (↓チラシ画像クリックで拡大可)
みなさん、どうぞ多数ご参加ください。
・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・
12月1(土) 「憲法9条の会・生駒」創立14周年記念集会(13:30~ セイセイビル文化ホール)
映画「南京引き裂かれた記憶」上映と松岡環監督講演
(↓チラシ画像クリックで拡大可)
12月18(火) 憲法生駒共同センター運営委員会(午後1時半~3時半 喫茶ゆうほ~)
2018年12月11日(火) 午前9:30~12:00
たけまるホール多目的室
当会は運営委員を決めていません。
当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。
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