「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2010年8月27日号

7月23日、アフリカのソマリア沖に自衛隊を派遣してきた「海賊対処行動」が派兵期限を迎えましたが、民主党政権はその1年延長を決めたばかりか、ソマリアの隣国ジプチに42億円かけて、初の「海外基地建設」づくりに乗り出しました。米・仏・露などの海外メデイアはいっせいに「自衛隊、初の海外基地をアフリカに」と報じています。

7月26日、国連の潘基文事務総長が、「2020核廃絶広島会議」に送ったメッセージの一部・・・・・。
  「核軍縮・廃絶は夢だと片付けられることが多いが、核兵器が安全を保証するとか、一国の地位や威信を高めるとかいった主張こそが幻想だ。国家がそうした主張をすればするほど、他の国も同じような態度をますますとるようになる。その結果、すべての国が危険に陥る。明確にしよう。安全を保証し、核兵器の使用から逃れる唯一の方法は、それを廃絶することだ。」

7月29日、普天間基地の周辺住民387人が国を相手取り、米軍機の夜間から早朝までの飛行機差し止めや損害賠償などを求めていた普天間爆音訴訟の控訴審判決が、福岡高裁那覇支部であり、河辺裁判長は、米軍ヘリの低周波騒音による健康被害を初めて認定、損害賠償を約1億4600万円とした一審判決を変更し、約3億6900万円の支払いを国に命じました。また、普天間は「世界一危険な飛行場」と称されている、と司法として初めて基地の危険性を認めました。しかし、夜間・早朝の飛行差し止めは棄却しました。

7月31日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、米国の原水爆実験が行われた太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁を、世界文化遺産に登録しました。同委員会のジュカ議長(ブラジル文化相)は、「核実験の威力を伝える上で極めて重要な証拠。この経験を繰り返してはならず、次世代の記憶に残すもの」としています。

8月2~9日の原水爆禁止世界大会は、5月のNTP再検討会議をうけた次のステップを議論し、核廃絶条約のすみやかな交渉開始を各国政府に求める国際世論をいっそう広げる行動を呼びかけました。国連事務局長や米政府代表が初めて広島平和式典に出席しました。国連潘基文事務総長や広島・長崎両市長も、核抑止力論を批判し、核兵器廃絶条約の早期実現を強調しました。一方、菅首相は相変わらず核抑止力論に固執し、被爆者から「発言を取り消せ」と批判を受けました。

8月10日、政府は閣議で「韓国併合」100年にあたっての首相談話を決定しました。「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫び」を表明しました。また、朝鮮王朝の主要行事を絵や文章で記録した古文書「朝鮮王朝儀軌」などを「引き渡す」方針も明らかにしました。

8月14日、第2次世界大戦の空襲被害者を救済・補償「空襲被害者等援護法」の制定を求め、「全国空襲被害者連絡協議会」(略称・全国空襲連)が東京で結成されました。

 

第75回運営委員会  
日時と場所;2010年9月3日(金)12:30~14:30        

 

生駒市中央公民館和室C   議題;情勢、今後の活動、その他   当会は運営委員を決めていません。 当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。

 

これからの予定
9月11日(土)1:30~4:00 図書会館実習室A 「原水爆禁止世界大会報告と原子力発電所問題」主催;生駒市平和委員会

 

9月26日(日)1:30~3:40第5回鹿ノ台平和のつどいで、高遠菜穂子さんが講演します。「命に国境はない。~イラク戦争とは何だったのか?~」 於鹿ノ台公民館(協力券300円)