「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2015年9月15日号

 「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2015年9月15日号
 
・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・
 「戦争法案ノー、9条守れ」の8・30行動 列島揺るがす

 8月30日、国会前は身動きできぬほどの人の波で埋まり、雨天を吹き飛ばす勢いの熱気で満ちあふれました。国会前までたどり着けなかった人々は、官庁街の霞が関や日比谷まであふれました。国会周辺で12万人、大阪扇町公園で2万5千人をはじめ、全国の大小あわせた多彩な行動は1000箇所を超えました。奈良でも600人、生駒でも44人が行動しました。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が呼びかけた8・30全国統一行動はまさに列島を揺るがしました。

 英BBC放送は、「前例のない光景」「日本の青年たちは目覚め、沈黙を拒否している」と紹介し、戦争法案について「第2次大戦後初めて、日本の軍隊の海外での戦闘を可能にするもの」と、その本質をズバリ指摘。
米ニューヨークタイムスは、国会周辺の行動について「平和憲法の規定を緩めようとする安倍政権に抗議する、日本全国300か所での行動の1つ」と紹介、4歳の子を抱いた女性の「今、行動をおこしてこれを止めなければ、将来自分の子にどう説明できるでしょう」との声を紹介。
中東の衛星テレビ・アルジャジーラは「軍国主義と闘うために、日本国民が国会を包囲し抗議の声をあげた」と報道、韓国MBC放送は「法案が可決されれば平和国家としての日本はない、という危機感が市民を街頭に動員させている」
 しかし、日本のNHKは民放と比べ異常なまでの「安倍政権の顔色うかがい」ぶりでした。30日夜7時のNHKニュースは、トップがタイのテロ事件、次はスズキ自動車の経営動向、3番目が安保法制でした。しかも内容は、まず衆参両院の法案審議時間を並べ、採決日程の展望、それから東京や全国の集会・デモの紹介という順序でした。最後は谷垣幹事長の「この国会でなんとしても成立を」という発言で締めくくりました。さらに翌31日、NHKの朝・昼のニュースで8・30大行動はまったく放送されませんでした。いっぽう、TBS「NEWS23」やテレビ朝日報道ステーション」などは、集会の様子や集会参加者の声もリアルに紹介、海外メデイアの報道内容も伝えました。

● ママたちは政治に働きかける 合言葉は「だれの子どももころさせない」
「安保関連法案に反対するママの会」などが38都道府県・8地域以上で50団体に広がっています。学習会やデモにとどまらず、政治に直接働きかけようと、国会議員や地方議員、首長と懇談・要請したり、請願署名を集めて提出したりしています。8月27日には「ママの国会大作戦」に全国から母親と子ども達約90人が参加、戦争法案に反対する約2万人のメッセージ集を参院の主な会派へ、グループに分かれて議員控室を尋ねて届けました。東京都墨田区の「ママの会@墨田」は9月2日区議会に、法案に反対する意見書を国に提出するよう求める請願を、2500人の署名を添えて提出しました。携帯電話のアプリ「LINE」で署名のお願いを一斉送信、協力するといってくれた人に署名用紙を渡し、1人で200人近い署名を集めたママもいます。北海道の会は、道選出の4人の与党参院議員宛に1万5300人の署名を提出しました。ある学童保育指導員は、子どもが通う保育園の約100人の園児全員の保護者に署名用紙を手渡し、約半数の保護者から用紙が返ってきました。ママの会の合言葉は「だれの子どももころさせない」。
 
● 沖縄新基地協議は「決裂」、翁長知事が前知事による埋め立て承認の取り消しへ
沖縄県と政府の1カ月に及ぶ集中協議は9月7日全日程を終え、「決裂」となりました。政府・沖縄防衛局が工事を再開したため、知事は前知事の公有水面埋め立て承認の取り消しへ進みます。おそらく政府は対抗手段をとり、最後は訴訟にいくことが考えられます。しかし、最高裁判決が出るまで最短でも1年程度かかります。また、埋め立ての前提となるボーリング調査が終わる見通しが立っていないし、埋め立てに伴う河川の水路切り替えには名護市長の同意が必要ですが、稲嶺市長は協力しないと言っています。さらに埋め立てには県外からの土砂搬入が不可欠ですが、沖縄県議会は7月、土砂規制条例を可決しており、環境汚染の疑いのある土砂の搬入は厳しい状況となっています。

 政府は「辺野古新基地いらない」の沖縄の民意に、いつまでも逆らう悪あがきはやめるべきです。
 
● 統合幕僚長が昨年12月、米軍に戦争法案成立を約束
自衛隊トップの河野統合幕僚長が2014年12月17~18日に行った米軍中枢幹部との会談の会議録の中で、米軍に対して戦争法案の成立時期を「来年夏までに」と伝達していたことが、9月2日参院安保法制特別委員会で暴露されました。中谷防衛相は「いかなる資料か承知していないのでコメントできない」と答弁、しかし8日になって「会談の記録は省内に存在するが、同一性はお答えしかねる。」「どこが違うかを明らかにすると、相手方との信頼を損なう」などと説明を逃げました。

 国会審議どころか、法案の閣議決定(5月)よりはるか以前に、自衛隊制服組が米軍幹部に法案成立時期を伝えるなど、文民統制無視、自衛隊暴走ぶり、対米従属ぶりを露呈しました。
 
● 陸上自衛隊が米で「敵基地制圧訓練」米機から降下、海外で初めて
 陸上自衛隊の第1空てい団(自衛隊唯一の降下部隊)が、アメリカ本土の米軍基地で、パラシュート降下による「敵基地の制圧訓練」を、7月27日から8月28日まで米陸軍と共同で実施していたことがわかりました。米軍は「歴史的な降下」と絶賛。訓練は同時に、イギリス、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、タイの、合計7カ国が参加した多国間軍事演習となっています。「日本防衛」とはまったく関係ない集団的自衛権行使のための軍事演習です。自衛隊が使用した小銃、機関銃、対人狙撃銃からパラシュートに至るまで、米軍仕様の共通のもので、米空軍輸送機から米空てい部隊とともに降下、「敵基地制圧、飛行場確保」作戦を実施、日米新ガイドラインや戦争法案先取りなど、暴走する安倍政権の戦争準備の姿そのものです。
 
● 育鵬社の歴史・公民教科書採択が増える
 中学校の教科書採択は4年毎に行われますが、市民の反対にも係わらず9月4日現在、今年の採択で初めて育鵬社(歴史又は公民)を採用したところは「大阪市河内長野市四条畷市泉佐野市、松山市新居浜市四国中央市宮城県立中2校、千葉県立中2校、金沢市加賀市小松市防府市山口県立中2校、福岡県立中2校、東京都小笠原村同志社香里中」と、急増しました。

 しかし、奈良県下のすべての国公私立中学校では「日本の侵略戦争を美化・正当化する育鵬社教科書を採択するな!」という市民の声を反映し、1校も採択しませんでした。 

 前回も今回も連続して育鵬社を採択したのは「栃木県大田原市広島県呉市、東京都立中高一貫校10校・特別支援学校、東大阪市藤沢市横浜市横浜市立南高校付属中・同特別支援学校、埼玉県立伊奈学園、武蔵村山市愛媛県上島町沖縄県八重山地区(石垣市与那国町)、香川県立中1校、岩国市・和木町」です。また、前回は育鵬社(又は自由社)だったが、今回は頑張って他社を採用したのは「東京都大田区、神奈川県立中高一貫・平塚、今治市尾道市島根県益田地区(益田市、津和野市、吉賀町)」です。
 
 
◎みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお待ちしております。
      「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。
 
 

                 ・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・
・9月17日(木)戦争法阻止奈良県民大集会(18:30 近鉄奈良駅行基前、主催憲法奈良県共同センター)


・9月19日(土)戦争法反対奈良県大集会(13:30 文化会館大ホール、戦争させない奈良1000人委員会)
・9月26日(土)NHK問題の会(14:00 文化会館集会室AB)
・10月6日(火)核廃絶署名(11:00生駒駅
第133回 運営委員会(憲法生駒共同センターと合同会議)
      2015年10月5日(月)10:00~12:00 於セイセイビル203
当会は運営委員を決めていません。
当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。
        お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。
 
 
    

第十回 鹿ノ台校区平和のつどい 130名の参加で大盛況
 
9月6日、憲法九条の会鹿ノ台校区の主催で、地元の鹿ノ台ふれあいホール大集会室で「第10回鹿ノ台校区平和のつどい」が開催されました。130名が参加され、会場は満席でした。

 女性合唱コール・メープルの声量ある歌声でスタート、特になかにし礼さんの詩を取り入れた「軟弱もの」は好評でした。続いて松本有紀江さんの「私の被爆体験」のお話しは、深い感銘と共感を呼びました。「いのちと平和の大切さ、地獄を見た私たちだけでいい。二度と戦争はしてはいけない。」というまとめに深く考えさせられました。

 第2部は、内海緑さんの独唱とトーク。よく考えられたトークの内容と絶唱の歌の数々、こころに迫るものがありました。

 緊迫する国会情勢の中、「九条を守り、平和の大切さを改めて考える一日」になりました。「企画がよく練られていて、一本すじが通ったいい集会」「音楽、文化と平和のかかわりがよく分かった」「感動、感動でした。被爆体験を初めて聞き、涙しました」「内海さんの歌、最高でした。」などの感想が寄せられています。
 みなさん、ご協力ありがとうございました。
 
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空前の戦争法案反対運動!! 
 
生駒市民も大いに奮闘しています


この夏、戦争法案反対運動は全国で空前の大運動に発展しました。生駒駅での署名活動も画期的な成果を挙げています。

7月以降をまとめると
●7月6日は12名参加。核廃絶署名43筆、戦争立法反対署名54筆
●7月11日はロングラン2時間;のべ34名参加。戦争立法反対署名231筆
●7月18日はロングラン4時間半;のべ112名参加。戦争立法反対署名413筆
●7月24日は26名参加。戦争立法反対署名147筆
●8月6日は12名参加。核廃絶署名60筆、戦争立法反対署名49筆
●8月11日はロングラン2時間;32名参加。戦争立法反対署名190筆
●8月13日はロングラン2時間;30名参加。戦争立法反対署名220筆
●8月19日は19名参加。九条守れ27筆、戦争立法反対署名120筆
●8月30日は44名参加。戦争立法反対署名74筆
●9月9日は午前;参加11名。核廃絶署名23筆
午後;ロングラン2時間参加のべ36名。戦争立法反対署名149筆
●9月14日はロングラン4時間;のべ98名参加。戦争立法反対署名433筆


 


 


憲法改悪許さない生駒共同センター」が設立(2013,10)されて以来、最初の署名活動を行った2013,11,19以降の通算で、核廃絶署名904筆、憲法9条守れ署名824筆、秘密保護法反対305筆、集団的自衛権行使反対742筆、戦争立法反対2243筆、に達しました。



 「憲法改悪許さない生駒共同センター」が、市内14団体に共同行動を呼びかけ、8月6日に10団体が集まって意思統一を行い、署名活動、集会、パレード、宣伝カーによる市内宣伝など、かつてない多くの人々が参加して活発な運動を展開してきました。



 今週、国会はいよいよ大詰めを迎えます。私たちはあくまで廃案を求めて奮闘しましょう。9月17日(木)の戦争法阻止奈良県民大集会は18:30~近鉄奈良駅行基前です。また、同19日(土)の戦争法反対奈良県大集会は13:30~文化会館大ホールです。多数参加しましょう。