「憲法九条の会・生駒」お知らせ2012年3月12日号

・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

 

衆・参憲法審査会が活発に動いています
・2月15日、参院憲法審査会が開かれました。  参考人の前衆院憲法調査会会長中山太郎氏が、憲法に「非常事態条項」を盛り込むための議論を 進めるべきだと主張したのに対し、「盛り込むことに共感する」との発言が相次ぎました。
・2月23日、衆院憲法審査会が開かれました。 選挙権年齢と成人年齢の18歳引き下げに関する政府の検討状況について、内閣官房総務官は 「選挙権年齢と成人年齢を一致させるべきか、総務省法務省の見解が異なる。」と述べました。
・2月29日、参院憲法審査会が開かれました。 18歳選挙権の実現や、国民投票に際し公務員の政治的行為の制限を緩める措置などについて討議されました。                                             

 

問題点1 18歳選挙権成人年齢の問題には、他に関連する多くの問題が絡んでおり、改憲とは係わりなく検討するべき課題ではないでしょうか? 
問題点2 東北大震災を機に、憲法に「非常事態条項を」というのはいかにも唐突です。現行の「災害対策基本法」などで、どうして対応できないのでしょうか? むしろ私たちが感じているのは、政府の対応の遅さ・拙さです。憲法第25条(国民の生存権)の完全実施こそが最も重要なことです。
問題点3 原発事故は、電力会社や政府関係機関の、科学・技術に対する無知・無責任を露呈しました。政府や電力会社等に媚びへつらわない「真面目な専門家集団」の再構築を求めます。非常事態法で国民の権利を制限して対処する、などというのは全くの筋違いです。
問題点4 「非常事態」という用語は大変あいまいです。「××保安法?」などが検討されているそう なので、戦前の「公安⇒特高」・「昔天皇・今アメリカ」が思い出されます。

 

3月6日、橋本大阪市長は記者会見で憲法9条について「世界では平和を維持するためには自らの命を落してでも、という事態が多数あるが、日本では、がれきの処理になったら一斉に拒否。すべては憲法9条が原因だ」と発言しました。軍事力を海外に展開し、血を流すことなしに平和は守れない、という自民党流の主張と軌を一にするものです。
 
原発が嫌いな方へ・奈良アクションと全国行動
3月11日、「原発をなくす全国連絡会」の呼びかけに応えて、「原発ゼロ」を求める集会やデモが、全国150か所以上で行われました。奈良県ではJR奈良駅前での集会やパレード、生駒市では近鉄生駒駅前で宣伝を行いました。

 

・・・・・・・ こ れ か ら の 予 定  ・・・・・・・・・
・3月24日(土)憲法9条の会生駒学習会(1:30~南コミセンせせらぎ、教科書採択問題)
・4月6日(金)核廃絶署名「6・9行動」11時 生駒駅
・4月17日(火)生駒・北葛城9条の会交流会(10時 広陵町公民館)
・5月4日(金)県9条の会;小森陽一全国9条の会事務局長講演会(1:30~奈良県文化会館)    講演の後、全県交流集会、分科会(原発憲法9条)、分散会(地域・分野9条の会経験交流)などがあります。みなさん、お誘い合わせのうえ、多数ご参加ください。

 

 

 

第91回運営委員会 
2012年3月24日(土) 16時頃(学習会終了後)~17:00  せせらぎ会議室
当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(一日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。