「憲法九条の会・生駒」お知らせ2012年5月10日号

・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

 

重大!改憲への動き急ピッチ
民主、自民、公明、みんななどの各党議員らで作る「衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」のメンバーは4月27日、2017年から国会を定数500人以内の一院制とする内容の憲法改正原案を、横路衆院議長に提出しました。受理されれば、初の改憲原案となります。改憲を発議するには衆院で100人以上の賛成が必要ですが、議連は衆院議員計120人の賛成者名簿も提出しました。横路議長は、議員運営委員会で取扱いを協議する方針を示しました。

 

各党から続々と改憲案が提出される
自民党が27日に2度目となる改憲草案を発表したのをはじめ、みんなの党たちあがれ日本一院制議連など、改憲各派による改憲案具体化の動きが加速しています。これは、改憲原案の審査が可能な憲法審査会が始動したことが契機となっています。9条改定と軍隊の保持が各党の共通項となり、天皇元首化と日ノ丸・君が代の国旗・国歌化などの保守・復古路線、緊急事態法制導入の動きが強まっています。「維新の会」が国政進出の政策に「改憲」を掲げたことも加速の要因です。

 

憲法制定推進大会開く
衆参両院で憲法審査会が始動し、各党が相次いで改憲草案を発表する中、改憲派の国会議員らで作る「新憲法制定議員同盟」(中曽根康弘会長)は5月1日、国会内で「新しい憲法を制定する推進大会」を開きました。採択された大会決議は、東日本大震災からの「復興の遅れの根本原因は現行憲法にある」と決めつけ、憲法審査会の始動を「喜ぶ」とともに、改憲に向けた行動を起こしていく、としています。あいさつに立った自民党の谷垣総裁は「自主憲法の制定は自民党の結党の原点」とし、天皇の元首化などを盛り込んだ同党の改憲草案を紹介、中野寛成民主党憲法調査会長は「現実的に改憲のプログラムを作るべき段階だ」「具体的に第一歩を踏み出し、真剣に、静かに、しっかり進めていきたい」などと語り、公明党みんなの党たちあがれ日本代表もあいさつしました。財界代表も「憲法審査会が動き出したことを産業界としても歓迎」(日本経団連)「来年は改正実現の目に見える成果を」(日本商工会議所)と改憲を迫りました。

 

核兵器禁止署名154万人分、ウイーンのNTP準備委員会議長に提出 
 4月30日から始まった次回核不拡散条約(NTP)再検討会議の第1回準備委員会でウイーンを訪問中の日本原水協代表団は、「核兵器全面禁止のアピール」署名154万名分と全国929市町村の市長・副市長・地方議会正副議長らの署名を、ピーター・ウールコット議長(豪軍縮大使)に提出しました。

 

●5月4日(金)奈良県文化会館で県9条の会主催;第8回憲法講座、第5回全県「9条の会」交流集会が開かれ、330名が参加しました。「憲法のいまを考える」と題して小森陽一全国9条の会事務局長が講演、「いまこそ9条の会の出番だ」という力強い訴えは参加者に感銘を与えました。 講演の後、①小森陽一さんを囲む交流集会、②分科会(原発憲法9条)、③分科会(9条の会活動経験交流)、④緊急分科会(橋イズムと憲法)などに分かれ、活発な討論が行われました。

 

・5月13日(日)がれき問題勉強会(1時半 図書会館、300円定員120名)