「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2014年5月12日号

・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

第10回奈良県憲法講座で渡辺治氏が講演
5月6日、奈良県文化会館で第10回憲法講座が開かれて約300名が参加、渡辺治一橋大学名誉教授が「安倍政権の改憲と日本のゆくえ」と題して講演しました。その中で渡辺氏は

① アメリカは、かつてベトナム・アフガン・イラクで戦争したが、シリアのように今や戦争しにくい状況になった(米国内の、もう戦争はいやだという厭戦世論、及び米国自身の財政危機)。代わって、ヒト・カネ・モノで他国に肩代わりさせる路線への転換。アジア重視、対中国二面戦略。日本の活用。秘密保護法や集団的自衛権は米国の許容範囲。しかし、アジア諸国は日本の明文改憲に警戒。

② 安倍政権は、解釈改憲と明文改憲の同時遂行路線で行こうとしている。当面問題になっている集団的自衛権の問題のみならず、そのあとの問題、集団的自衛権に関連する自衛隊法の改正、周辺事態法の改正、日米防衛協力ガイドラインの改定など、秋から冬にかけての見通し、さらに本格的な「戦争する国」づくりへ向けて、安倍政権は明文改憲に着手し、憲法九条を変え、国防軍軍法会議設置へ進もうとする、という安倍政権が描く全工程を鮮明に解説されました。

③ 九条の会の10年の問題点と教訓。「九条」に専念する“九条おたく”も必要。九条改憲反対の一点で、あらゆる保守層含む共同行動が大事。保守層にも安倍政権に対する危惧と離反あり、かつてなかった一点共闘の市民運動の高揚、女性の運動、中高年の運動、地域に根ざした運動の高まり、自治体の首長、議会への働きかけなど、今後の展望を解説されました。
質疑応答のあと、最後に集会宣言を拍手で採択しました。



国民投票法改定へ8党改憲派が合流
5月1日、新憲法制定議員同盟は大会を開き、「一昨年の安倍内閣の誕生以来、憲法問題は大きく動き出した」と安倍政権の改憲の動きを高く評価しました。自民党は、自公民ら与野党7会派共同で提案された国民投票法改定の見通しがついたとして、改憲スケジュールの具体化に乗り出し、最短で2年後の2016年に初の国民投票実施を見据え、「環境権」新設など公明党や野党が同調しやすいテーマに絞り進める方針です。

集団的自衛権で「殺し殺される」と、自民総務会長が批判
 自民党野田聖子総務会長が、雑誌「世界」6月号で、「集団的自衛権が行使できる、武力行使ができるとなれば、自衛隊は軍になる。軍隊は殺すことも殺されることもある。いまの日本に、どれだけそこに若者を行かせられるのでしょう。・・・・・そういうリアリズムを語るべきです。」と批判。

●東北の全6県、首長9条の会連合が発足へ
 5月16日、秋田市で「憲法9条を守る」の一点で首長及び元首長らが集まり、保守の立場の人も含めて「東北市町村長九条の会連合(仮称)」が結成されます。



●みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお待ちしております。
   「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。



・・・・・・・ こ れ か ら の 予 定  ・・・・・・・・

・5月19日(月)共同センター憲法署名 11~12時 生駒駅
・6月9日(月)6・9行動 11~12時 核廃絶署名 生駒駅
・6月18日(水)共同センター憲法署名 11~12時 生駒駅

第115回 運営委員会
2014年5月27日(火) 10:00~12:00 たけまるホール和室
当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(一日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。