「憲法九条の会・生駒」お知らせ 2020年2月25日号(部内資料)


・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

 

 「憲法9条の会・生駒」創立15周年記念集会、盛大に開催!

 

 世間ではコロナウイルスで自粛ムードの中、2月23日生駒市コミュニテイセンターで上記集会が開かれて、170名も参加、内容も充実した集会となりました。 小紫生駒市長、中谷市議会議長からも、15周年お祝いのメッセージが寄せられました。 シャンソン歌手夏原幸子さん(南田原在住)が美しい歌声で、平和、子ども、人権をテーマとした5曲を披露、また国際ジャーナリスト伊藤千尋氏は「9条を活かして日本を変える」との演題で、豊富な海外の取材経験を含む約90分間の熱弁をふるいました。

 伊藤氏は講演の中で、日本国憲法9条の記念碑がカナリア諸島や地中海のほとりにまであること、また日本国内の21か所に同じ記念碑が立っていること、などは日本の内外で戦争放棄平和憲法の価値が改めて再認識されていることの現れで、中米のコスタリカは自国の憲法の通り、軍隊をなくした。しかもまわりの国々を説得して戦争を終わらせた。憲法9条アメリカの押し付けではなく、幣原喜重郎首相が発案した提案をマッカーサーが了承したもの。いっぽう、日本政府は平和憲法に沿った国づくりをするどころか、憲法9条を変えようとしている。今の日本を見て、こんな日本を変えられるか、と悲観的になる必要はない。大統領を退陣させた韓国の経験、「ベルリンの壁」崩壊のきっかけは5人の若者の行動、勇気を出した市民、だから学ぶべきは15%の市民が行動すれば、社会は変わるということ。私たちはその最初の1%になろう、との熱のこもった訴えに、参加者は元気と勇気、未来への希望をもらいました。


 いっぽう改憲をめざす安倍首相は今年、国会発議に全力をかけてくるでしょう。「発議阻止の署名大運動」・・・これこそが当面する私たちの「緊急の課題」です。「発議」とは、衆参両院が3分の2以上の賛成で改憲案を可決することです。つまり「発議=国会通過」です。その後、国民投票になります。そのことを念頭において、早く取りかかり、早く集めて、発議をあきらめさせましょう。

 

憲法学者らが安倍首相を「背任罪」で告発
  首相主催の「桜を見る会」をめぐって、上脇博之神戸学院大学教授ら憲法学者を中心とした13人が首相を「背任罪」で告発しました。1月14日東京地検に告発状を提出後、記者会見で告発人代理人の阪口徳雄弁護士は「主催者である首相自身が開催要項を無視し、税金を後援会活動に利用した。時効にならない2015年から19年までの予算超過額1億5121万円余の損害を国に与えた。」「予算枠を大幅に超過して、自己が主催する後援会や与党議員、妻昭恵氏らの利益を図る目的で、招待者をいたずらに増やし続け、国に財産上の損害を与えた」としています。

  また、「税金私物化を許さない市民の会」は昨年11月20日、地元後援者の無料招待と前夜祭での会費徴収について、公職選挙法違反(買収)や政治資金規正法違反で、安倍首相を刑事告発しています。

 

辺野古のマヨネーズ状地盤で、防衛相がごまかし答弁
   沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐって、埋め立て予定地の辺野古東北部海底の大部分がマヨネーズ並みの軟弱地盤で、その深さは最大90mに達し、これまでの日本の作業船の技術では深さ70mまでしか埋め立てる技術がありません。そして政府はこれまで、深さ70~90mは「非常に固い地盤」だとして、70mまでの地盤改良工事で基地建設は可能だと主張してきました。

   しかし2月12日の衆院予算委員会に野党から出された「政府調査報告」(作年3月作成)には、政府がこれまで行っていないと主張していた、最深90mの調査地点B27での地盤強度を示す力学試験が行われていたことが、明らかになりました。河野防衛相はデータを示されて、ここは土の種類を調べたが、強度試験は行っていない、と言いはりましたが、データは土の強度を示す「非排水せん断強度」であることは、専門家が見れば明らかなことです。答弁のごまかしは明らかです。そのデータによれば、深さ70~90mの地盤強度は、政府の想定を大きく下回って(想定の3分の1しかない)います。

   埋め立て工事が始まった頃にはわからなかったマヨネーズ状地盤の「地盤改良工事」が必要となり、政府の計算でも埋め立ての工期が当初の5年から12年に延ばされ、費用も3500億円から9300億円に跳ね上がっています。しかもこの「地盤改良工事」のためには、知事の「設計変更許可」を得なければならないが、デニー知事は「許可しない」と明言しています。深度70~90mの問題が表面化した今、工期も費用もこれで収まるはずはありません。政府は言い訳け不可能な泥沼にはまり込んでいます。技術的にも建設不可能な辺野古新基地(地盤沈下確実)に拘っていれば、普天間基地の返還は永久に不可能です。
終戦直後、米軍が農民から不法にも武力で強奪占領して作られた普天間基地の土地は、辺野古問題と関係なく、法治国家なら無条件に直ちに持主の県民に返還されるべきです。

 

自衛隊と米軍の共同行動が活発に
   防衛省は2月14日、自衛隊が行う米軍艦艇や米軍航空機の「防護」について、2019年は計14回実施したと発表しました。自衛隊法95条では、自衛隊と連携して訓練や警戒監視を行っている米軍が攻撃を受けたときは、武器を使用して反撃できるとあり、状況によっては一気に「平時」から「戦時」に移行する危険があります。
   「日本版海兵隊」といわれる陸上自衛隊の「水陸機動団」(2018年3月発足)が、1月25日から2月13日まで沖縄の海域で、米海軍・海兵隊とともに水陸両用訓練を実施しました。日米の軍事一体化がいっそう加速しています。

 

●ますます膨らむ軍事予算、しぼむ国民生活
   2019年度の4.5兆円補正予算が成立、うち軍事費は4287億円で、当初予算とあわせた軍事費総額は5.7兆円と史上最高に。また2020年度予算案の軍事費は5兆3133億円と、当初では史上最高。一方、高齢化などによる社会保障の自然増5300億円を1200億円も圧縮、小中学校教職員定数を2199人削減。

 

 

    ◎みなさんの、「憲法九条の会・生駒」への賛同募金をお待ちしております。
     「郵便振替口座 00930-9-278631 憲法九条の会・生駒」へお願いします。

 

                 ・・・・・・こ れ か ら の 予 定・・・・・・

2月27(木) NHK裁判(宮内正厳氏ら5人の原告本人尋問、奈良地裁で10:30~12:00) 教育会館で報告会
2月29(土) 学校統廃合問題等学習会(10時~全体会、13:15~分科会 奈良教育大付属小)
3月3(火) 2つの署名(11~12時 生駒駅)スタンデイングも
        憲法共同センター運営委員会(12:30~ ゆうほ~)
        憲法9条の会運営委員会(14:00~ ゆうほ~)
3月4(水) 奈良県9条ネットワーク運営委員会(13時~ 奈良県教育会館)
        改憲発議阻止署名推進会議・交流会(14:30~ 奈良県教育会館)
3月8(日) 原発ゼロ奈良の集い(11時半~ JR奈良駅前)
3月9(月) 2つの署名(11~12時 生駒駅
3月19(木) 2つの署名(午後2~5時 生駒駅) 3時間ロングラン

 

     第185回 「憲法九条の会・生駒」運営委員会
       2020年3月3日(火) 14時~15時30分  ゆうほ~
 当会は運営委員を決めていません。当日参加された会員(1日運営委員)で構成しています。
        お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。