軍事同盟のない世界へ ~これまでの50年~

1947年、モスクワ外相会議で米ソ対立が表面化した。

 

1949年、米主導による北大西洋条約機構NATO)が結成され、その後、軍事同盟が世界中に拡がった。

 

1951年、旧日米安全保障条約が、吉田茂首相(当時)の独断で調印され、米軍が日本全土を使えるようになった。

 

1960年    

軍事同盟下の国の数  52カ国(国連加盟国の53%)                      

軍事同盟下の国の人口 20億4000万人(世界人口の67%)
     

冷戦下で軍事同盟に加わることを拒否する動きは、インド首相ネルーの議会演説に始まり、 1954年ネルー周恩来会談(平和五原則)、1955年アジア・アフリカ29カ国が集まったバンドン会議(平和十原則)を経て、1961年、第一回非同盟諸国首脳会議に引き継がれた。非同盟諸国は、2007年現在118カ国である。 

 

1955年発効した米国を盟主とする東南アジア条約機構(SEATO)は、ベトナム侵略戦争に利用されたが、アメリカの敗戦により存在意義を失い、1977年解散した。一方ベトナム侵略戦争中の1967年に創立された東南アジア諸国連合ASEAN)は、平和への協力を進め、ベトナム侵略戦争終結(1975年)後の1976年、「戦争放棄」を明記した東南アジア友好協力条約(TAC)を締結、タイやフィリピンの米軍基地が撤去された。

 

TAC加入国は、ASEAN10ヶ国のほか、東ティモールパプアニューギニア、モンゴル、オーストラリア、ニュージーランド、日本、中国、韓国、北朝鮮、米国、ロシア、パキスタン、インド、バングラデシュスリランカ、フランス、EUの、計27カ国・組織になり、人口は37億人、地球人口の57%に達している。 

 

又、非核地帯・国が世界に拡がり、現在113カ国、陸地面積の50%以上、世界人口の 30%(21億人)になっている。   

 

(注)日本は、世界から非核国と認められていない。 

 

2010年    

軍事同盟下の国の数  31カ国(国連加盟国の16%)               

軍事同盟下の国の人口  10億8000万人(世界人口の16%)

 

 殆どの軍事同盟が解体・機能停止した中、現在機能している軍事同盟は四つである。

 

 )迷臉祥両鯡鶺々宗複裡腺圍蓮法28ヶ国)   アメリカのイラク侵略戦争について意見が分かれるなど、無条件にアメリカの戦争に追従してはいない。  

 

◆(胴詁洩繊1952年、ANZUS条約=米・豪・ニュージーランドとして発効)     

 

1982年、ニュージーランドが非核政策を採用したので、米国は条約上の義務を停止、        以降は米豪間で軍事協力を進めている。

 

 米韓同盟(米韓相互防衛条約)1953年調印。

統制権は、平時は韓国軍、南北衝突時は、韓国軍は米軍の指揮下に入る。

 

ベトナムイラク侵略戦争に韓国が参加する根拠になった。  

ぁ‘鏸篤洩繊米鏸動汰簡歉秕鯡鵝1960年発効。     

 

在日米軍は、陸・海・空・海兵の4軍をそろえ、世界最大の出撃基地群になっている。 

 

日米軍事同盟は、諸国の平和への努力を妨げています。

 

 ・・・ 政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し ・・・

            ―日本国憲法前文より―