「憲法九条の会・生駒」お知らせ2012年6月18日号
・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・
侵略戦争を美化し、日本国憲法を敵視する育鵬社などのメンバーを加えて、橋下市長が日本の近現代史を学ぶ施設を設置しようとしています。これまで府と市が運営し、戦争と平和に関する展示や学習・交流を行う施設「ピースおおさか(大阪国際平和センター)」について、「維新の会」の府議・市議が展示内容を「自虐的」と攻撃してきました。橋下市長は「1回リセットし、作り直す」といい、別の場面で「憲法9条は、自分が嫌なことはしないという価値観だ。自己犠牲しないなら、僕は別の国に住もうかと思う」とまで言っています。
参議院の憲法審査会は5月16日、大震災と国家緊急権について、西駒沢大名誉教授が憲法に国家緊急権規定を盛り込むよう述べたのに対し、高見上智大教授は、災害対策基本法に「災害緊急事態」の条項もありそれで対応しうる、と述べ、緊急事態条項を求める自民党の改憲草案について「基本的人権が単なる紙切れに過ぎなくなる」と批判しました。
衆院憲法審査会で、自民党中谷元議員は、同党の改憲草案を配布し、説明しました。これに対して「憲法審査会の役割は各党の改憲案を提案して議論することではない。現行憲法をめぐる状況を、日本の社会のありように照らして検討することだ」(民主党辻恵議員)、「この審査会は、具体的な憲法草案を審査する前に、現行憲法を審査するのが主眼。中谷議員が自民党の改憲草案に踏み込んだ発言をしたことは若干遺憾」(公明党の赤松正雄議員)と批判。日本共産党の笠井議員は「改憲を前提にするのではなく、検証は現行憲法の諸原則に照らして現実がどうなっているかを徹底して点検することだ」と主張しました。
「死の商人」兵器産業界“特需”に沸く
野田内閣が昨年末、武器輸出3原則をゆるめてから5カ月、兵器産業界は「特需」に沸いています。5月24日、日本防衛装備工業会(旧日本兵器工業会)の総会祝賀パーテイーが開かれ、西田会長(東芝会長)は「長年の懸案だった国際共同開発・生産への道が開かれたことは誠に喜ばしい。」と述べ、兵器の開発・輸出の解禁を歓迎しました。渡辺防衛副大臣、北神経済産業大臣政務官も、それぞれ防衛省、経産省として全面バックアップを約束しました。
宇宙軍拡が新段階に
小惑星探査機「はやぶさ」など、宇宙分野で世界に誇る活躍をしてきた宇宙航空研究開発機構 (JAXA)。JAXA法では、その業務を「平和の目的に限る」と定めていますが、この規定をなくし、軍事衛星の開発・運用、打ち上げなどに動員するためのJAXA法改悪案が6月15日衆院を通過しました。日本の宇宙開発は69年の国会決議で「非軍事」に限定されてきましたが、08年に自公民3党は、軍事利用に道を開く宇宙基本法を強行、今回はその具体化として、JAXAの研究者を法律で追い立てるものです。
●6月9日、生駒南第2小校区9条の会、講演とピアノリサイタルが開かれ70名が参加しました。
(詳細次号)
・・・・・・・ こ れ か ら の 予 定 ・・・・・・・・
・6月29日(金)生駒市平和行進(16:30市役所集合、市長へ申入れと懇談、17:15行進開始、市役所 →ぴっくり通り→駅北口→南都銀行→駅南口→駅改札口、18:30まで駅で宣伝)
第94回運営委員会
2012年6月27日(水) 12:30~14:30
中央公民館和室C 当会は運営委員を決めていません。
当日参加された会員(一日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。