「憲法九条の会・生駒」お知らせ2012年11月12日号

・・・(憲法9条に係わる最近の動きから)・・・

 

集団的自衛権行使で足並み

 

10月26日に開かれた日米共同シンポジウム、米側からはキャンベル国務次官補、アーミテージ元国務副長官が出席しましたが、玄葉外相は「弾道ミサイル、宇宙、サイバー、海洋など幅広い分野で安保協力を強化する。共同訓練、共同の警戒監視・偵察活動など、日米の動的防衛協力を急ぐ」と発言、石破自民党幹事長は「軍隊の規定のない日本国憲法は独立国の憲法とはいえない。自民党は次の選挙で国家安全保障基本法案を国民の前に提示し審判を仰ぐ。そのポイントは集団的自衛権の行使を可能にする条文を持っていることだ」と述べました。

 

日米一体の戦争準備に反発

 

自衛隊と米軍は、9月にグアムやテニアンで合同の上陸訓練をしました。さらに沖縄県那覇市の西北約60kmの入砂島で、陸上自衛隊と米海兵隊が離島への上陸訓練や「離島奪還」訓練を11月に行う予定でしたが、地元沖縄などの反発を受けて中止となりました。しかし場所を変えて、うるま市の米海軍ホワイトビーチや名護市の辺野古沖で、水陸両用車を使って上陸訓練を行いました。

 

繰り返す米兵犯罪 

 

10月16日に沖縄で発生した米兵による女性暴行事件。森本防衛相は「たまたま外から来た米兵が起こした事件」との認識を示しましたが、実態は米軍内で性暴力が蔓延しています。米国防総省の「米軍の性暴力に関する年次報告」(2011会計年度版)によると、同年度内に申告された性暴力は世界で3192件。未申告を含めれば約19000件と見積もっており、1日平均で52件に達します。大義なき戦争により、兵士の人間性がむしばまれていることが伺えます。とりわけ在日米軍基地での犯罪が極めて高く、11会計年度に沖縄の海兵隊基地群で発生した事件は67件(申告数のみで)。

 

東京維新「大日本帝国憲法復活請願」に賛成

 

10月9日、現行の日本国憲法を無効とし、戦前の大日本帝国憲法が現存するとする都議会決議を求める請願に、東京維新の会が賛成したことについて、日本維新の会の橋下代表は「党本部の方であれやこれや言わない」と一旦これを容認しましたが、翌日「やはり帝国憲法の復活はない」と前言修正。これに関連して石原前都知事は「現行憲法は破棄したらいい。」と発言。

 

 「情勢は緊張」改憲阻止へ自由法曹団が運動強化 

 

弁護士2千人でつくる自由法曹団は、10月21日焼津市で総会を開き、篠原団長は「集団的自衛権の行使に向けた解釈改憲や、衆参の憲法審査会の再開など、憲法をめぐる情勢は緊迫している」とあいさつ。小部幹事長は「解釈改憲とあわせて明文改憲すら具体化しかねない。法律家団体こそ力を入れて取り組もう。」さらに橋下維新の会については「憲法の基本原理を破壊する特別の危険性がある」と指摘しました。

 

東京高裁「君が代」訴訟、減給・停職処分は違法

 

卒業・入学式で「君が代」起立斉唱などの職務命令に従わなかったことを理由に、東京都教育委員会から処分を受けた教職員64人が、その取り消しを求めた訴訟の控訴審で東京高裁は10月31日、都教委に裁量権の逸脱があるとして、21人・22件の減給・停職処分を取り消しました。他の戒告処分はすべて適法としました。

 

●生駒・葛城九条の会交流会が、10月23日王寺公民館で開かれました。

 

・・・・・・・ こ れ か ら の 予 定  ・・・・・・・・・

 

・11月17日(土)生駒台校区「第7回平和と憲法を考える集い」14:00~生駒台集会所

 

・12月6日(木) 6・9行動 核廃絶署名 生駒駅

 

 第99回運営委員会

 

2012年11月21日(水) 12:30~14:30  
たけまるホール(旧中央公民館)和室C

 

当会は運営委員を決めていません。
当日参加された会員(一日運営委員)で構成しています。
お時間が許せばご参加賜りたく、ご案内申し上げます。