生駒市俵口小学校区憲法九条の会主催の第8回平和を考えるつどい
「戦争体験を語り合う会」( 西松ヶ丘・田平秋雄さん)
12月3日(土) 東松ヶ丘自治会館で戦争への思いを語りあいました。
会場には、田平さんが保存していた資料が並べられました。
自分や両親、親戚などの戦争の体験などを交えて14人の自己紹介から始まりました。
祖父が戦犯になった、父親が戦地に行った、両親が教師で学童疎開をした、戦前満州で生活した、叔父が戦死し兄弟は学童疎開した、大阪空襲で焼夷弾が怖かった、戦地に行った、疎開、学徒動員などさまざまな経験が話されました。
こうして語りあうと、直接戦争体験、とくに軍隊の体験をした方は今84歳以上になっていることが分かり、91歳の田平さんの話は、貴重な機会になりました。
田平さんは1920年(大正9年)生まれで、日中戦争の時は17,8,9歳の少年、第二次世界大戦の時は20歳、太平洋戦争の時は21歳の青年期を過ごした方です。徴兵検査のあと兵器勤務隊要員となり、その訓練のさなか大けがをされ、そのため戦地に行かずにすんだ方です。
その軍隊生活の中で経験した「絶対服従の軍隊規律と4年間の病院生活」についていろいろな思いを込めて語っていただきました。当時の「軍隊手帳」も見せていただいたり、懲罰のきっかけになった「記念写真」も見せていただきました。
また参加者から「満州での紙幣(現物)」を見せてもらうなど、当時の軍隊や戦争の状況を交えながらの話し合いは、「戦争体験談を聞く」だけでなく、より深く理解できました。
いま、直接体験を語れる人が少なくなり、語れても両親や幼少時代の経験を語る世代が60代になっており、直接体験を受け継ぎ、次の世代につないでいくことが重要だと感じました。ほかにも戦争体験を語れる人があり、次につながる「つどい」になりました。(N)